師弟関係にあるペップとアルテタ Photo/Getty Images

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プレミアリーグ第5節で、2-2のドローを演じたマンチェスター・シティとアーセナル。1人少なくなったアーセナルは後半まるまる守備固めに徹するという策に出たが、試合中の時間稼ぎなどで批判も噴出。劇的な同点弾が決まった直後にアーリング・ハーランドがガブリエウ・マガリャンイスの頭にボールをぶつけ挑発したことが騒ぎになったり、試合後にベルナルド・シウバがアーセナルの戦い方にもの申すなど、大荒れとなった。

アーセナル指揮官ミケル・アルテタは以前シティでアシスタントコーチを務めており、いわばペップの右腕というべき存在だった。ともにタイトルを勝ち取ってきた仲だったわけだが、しかし、この友情にもヒビが入ることになったかもしれない。

アーセナルは週半ばのリーグカップ・ボルトン戦での記者会見で、ダークアーツと称されているシティ戦でのプレイについて問われた一幕で「私は以前シティにいたことがある。4年間いた。すべての情報を持っている。だから知っている。信じてほしい」と回答。これはシティで問題となっている115件の財務上の不正容疑について言っているのではないかと物議を醸しているのだ。

これに対しシティ指揮官ペップ・グアルディオラは、週末のリーグ戦に向けた記者会見で次のように答えている。

「次は、ミケルは自分が何を言いたいのかはっきりさせなければならない」

「私たちは、この4年間にここで何が起こったのかを正確に知っている。おそらく115件の容疑について言ったのだろう。彼はそれに関する情報を持っているか、あるいは私が知らない何かを知っているのかもしれない。次回は、私との良好な関係によって、彼がここにいたと言ったとき正確に何を意味していたのか答えてくれるだろう」

また、ペップはハーランドによる挑発にも言及。ガブリエウは、シティとアーセナルのタイトル争いは今や「戦争」であると表現したが、ペップは「君は私を挑発するのなら、私はやる。戦争がしたいのか? OK、今から戦争だ」と闘争心を露わにした。

一触即発の雰囲気となってきたペップとアルテタ。『Manchester Evening News』も「確執が激化」と報じているが、今季もタイトルを争う両者は文字通り「戦争状態」に突入するのか。