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岡山県北部が舞台となるアートイベント「森の芸術祭 晴れの国・岡山」がいよいよあす(28日)開幕します。きょう(27日)、その見どころなどが報道陣に向けて紹介されました。アートの力で地域活性化を…地元の期待感も高まっています。

【写真を見る】歴史・自然・文化と融合した見たことのないアートの世界を体験して 「森の芸術祭 晴れの国・岡山」28日開幕【岡山】

(松村みなみ記者)
「上から吊られた無数の木が、こちらに映り込んで、覗き込むと、まるで異世界にいるような気持ちになります」

あす(28日)から県北を舞台に開催される「森の芸術祭 晴れの国・岡山」。ひと足早く県内外のメディア関係者に向け作品が公開されました。世界的なアーティスト、レアンドロ・エルリッヒさんの作品は、橋の下の鏡が空間を広げ幻想的な雰囲気を醸しだしています。

(レアンドロ・エルリッヒさん)
「私が岡山の森を訪れた時、日本文化における日本人の精神と自然がどのように結びついているかを理解しました。私は見に来てくれた方が経験したことのない新しい経験ができるものを作りたいと思い制作しました」

県北エリアの歴史や自然・文化を感じながら、世界で活躍する42組のアーティストたちがアート作品を制作。12の市町村にある会場を彩っています。

昨年亡くなった音楽家 坂本龍一さんと高谷史郎さんのコラボレーション作品です。増水した京都・鴨川の激流を高谷さんがハイスピードカメラで撮影。2人で話し合いながら作品を創り上げたといいます。

(アーティスト 高谷史郎さん(ダムタイプ))
「自然への畏怖であるとか、そういうものをこの作品をみながら感じとってもらえたらありがたいな」

県北の空をイメージした作品も…

空の果てしない広さや山合いの独特の雲の動きを表現した「昨日の空を思い出す」。手がけたのはAKI INOMATAさんです。

(アーティスト AKI INOMATAさん)
「この瞬間の空というのは、常に移り変わっていってしまうので、なかなか二度と見られないんです。今この瞬間のかけがえのなさとか、そういったことを感じていただけるといいいなと思いって作っています」

県北初の国際芸術祭…国の内外から観光客が訪れることが予想されています。期間中、例年より2割ほど多い予約があるという津山市の旅館です。

(ザ・シロヤマテラス津山別邸 名倉邦秋支配人)
「森の芸術祭と秋の紅葉シーズンが重なりますので、個人のお客様の予約が増えてくると期待をしております。県北で初めての大きな全国的なイベントが開催されますので、非常に観光業界に対する期待感をもっておりますので楽しみにしております」

21の会場に体験型作品も数多くあるアートの祭典。足を運んでもらうことで、アートを通じて地域の魅力を伝えたいといいます。

(森の芸術祭 晴れの国・岡山 三宅敦大コーディネーター)
「県北自体は魅力的な場所がたくさんありますから、定期的にいろんな人がこの芸術を観に来るということを通して、ここの魅力を発見していって。そして地元の人々がまたその魅力を再発見していく。そういったサイクルが起こっていったら良いなと思っています」

「森の芸術祭晴れの国・岡山」はあす開幕し11月24日まで行われます。