高速道路に謎の「ここが渋滞ポイント」なぜ表示!? 通過時「どうすべき」? ドライバーが気をつけるべき「ポイント」とは

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「交通渋滞」は「発生しやすいポイント」がある

 高速道路を走行していると「ここが渋滞ポイント」と書かれた標識を見かけることがありますが、なぜこのような表示がされているのでしょうか。
 
 また「ここが渋滞ポイント」と書かれた場所を走行する時は、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。

渋滞ポイントには「謎の標識」がある!?[画像はイメージです]

 NEXCO東日本によると、2022年の渋滞発生原因の73%は交通集中によるもので、事故が原因となったのは15%、工事渋滞はわずか3%だったといいます。

【画像】「見たことある!?」これが高速道路の「渋滞ポイント」標識です!(30枚以上)

 実は交通集中渋滞には発生しやすいポイントがあり、ドライバーが少し意識して運転するだけで、渋滞を軽減させたり発生を抑制させたりすることが可能です。

 NEXCO東日本ではその取り組みとして、渋滞の発生しやすいポイントに「ここが渋滞ポイント」「速度低下に注意」など、ドライバーに注意を促す看板を設置しています。

 こういった看板が設置されている渋滞が発生しやすいポイントのひとつが「サグ部」と言われる下り坂から上り坂に緩やかに変化する地点です。

 通常、勾配の強い上り坂であれば速度の低下を体感しやすいため、ドライバーもしっかりとアクセルを踏み込んで速度を戻します。

 しかし、変化が緩やかなサグ部では、上り坂に入ったことや速度が低下したことに気付きづらいなどの理由から、アクセルの踏み込みが一定のままで速度が維持できず、無意識に速度が低下しやすいという特徴があります。

 最初の1台の速度が緩やかに低下していくと、後続のクルマも車間距離に合わせて速度を落とすことになってしまい、後続の複数台に伝わっていくことで、大幅な速度の低下や停車に至るほどの渋滞の発生に繋がります。

 もし走行中に渋滞ポイントを示す看板や、速度低下に注意を促す表示を見かけた時は、前車との車間距離やスピードメーターを適宜確認し、クルマの速度を維持するようアクセルコントロールすることが大切です。

「合流部」も高速の渋滞ポイント! 必要な心掛けとは

 サグ部以外では、インターチェンジからの合流地点に「この先2km左車線キープ」などと表示された看板が設置されていることがあります。

 こうした合流部も、交通集中による渋滞の発生しやすい地点のひとつです。

渋滞が激しい合流ポイントでは「合流車線(付加車線)」を設け渋滞の緩和を図っています[写真は東名道の例]

 合流地点で交通が集中している時は、合流車線の手前から本線に合流するよりも、先頭までしっかり走行してから1台ずつ交互に合流していく「ファスナー合流」するほうが、渋滞が発生しづらいことがわかっています。

 また、本線に合流した直後に追越車線に車線変更しようとすると、追越車線にクルマが集中したり、追越車線を走行中のクルマにブレーキを踏ませることになったりなど、渋滞の発生する要因になることがあります。

 そのため、合流直後は「この先2km左車線キープ」の表示に従って左斜線を走行し、周囲の状況をしっかり確認してから右車線への車線変更を行うといいでしょう。

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 渋滞の発生しやすい地点では、看板だけではなくLED表示板によって、渋滞発生前は「この先上り坂」「速度低下に注意」、渋滞発生中は「この先渋滞終了」「速度回復願います」と、状況に合わせた表示が行われています。

 これらの表示を見かけた時には、周囲の状況をよく確認しながら、速度や合流のタイミングに注意して走行するといいでしょう。