国立科学博物館 新規巡回展「キモかわすごい!海の骨なしどうぶつの世界」、のと里山里海ミュージアムで初開催!

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国立科学博物館が、10月12日から11月10日までの期間、能登里山里海ミュージアムにて新規巡回展「キモかわすごい!海の骨なしどうぶつの世界」を開催する。この展覧会では、ウミウシやクラゲなどの海生無脊椎動物に焦点を当て、彼らのユニークな個性や生態を子どもたちにもわかりやすく紹介することを目的としている。

この展覧会は、国立科学博物館が新たに制作したもので、全国で初めての開催となる。特に令和6年能登半島地震の影響を受けた地域の子どもたちに、自然科学の楽しさを伝えることが大きな目的だ。海の動物たちを通じて、自然の美しさや不思議さを感じてもらえる機会を提供する。

展示は4つの章で構成されており、1章では「骨なしどうぶつ」の正体に迫り、2章では彼らの魅力や特性を紹介する。3章では、私たちの身の回りにもいる海の生物との関わりを考え、4章では海の生物から学べることを探るという内容だ。特に、海の骨なしどうぶつが持つ独自の生き方や特徴に焦点を当てる。

展示内容は、パネルや標本を通じて「キモかわ」「すごい」と感じられる海の骨なしどうぶつたちの世界を展開する。海には想像を超えた不思議な生物が多く、その中でも特に特徴的なものを取り上げ、訪れる人々に楽しんでもらう工夫が施されている。どのように動き、どのように生きているのかを知ることで、子どもたちの科学への興味を引き出すことを目指している。

この巡回展は、のと里山里海ミュージアムの企画展示室で行われ、入館料は無料。開催期間中は毎週火曜日が休館日となるが、祝日の場合は開館する。特に初日の10月12日にはオープニングイベントが予定されており、国立科学博物館の研究者による展示解説やスペシャルトーク、七尾高等学校の生徒による研究発表などが行われる。

関連イベントでは、子どもたち向けのワークショップも用意されており、家族で楽しめる内容となっている。

本展は、国立科学博物館、能登里海教育研究所、七尾市教育委員会の3団体の連携によって実現したもの。国立科学博物館は日本の自然史・科学技術史に関する博物館として長い歴史を持ち、能登里海教育研究所は地域に根ざした海洋教育を推進している。のと里山里海ミュージアムは、能登の豊かな自然と文化を紹介する場として多くの人々に愛されている。


■開催概要
会場:のと里山里海ミュージアム 企画展示室
会期:2024年10月12日(土)〜11月10日(日)
開館時間:9時00分〜17時00分
休館日:火曜日(祝日の場合は開館)
入館料:無料
共催:国立科学博物館、能登里海教育研究所、七尾市教育委員会
特別協力:船の科学館 海の学びミュージアムサポート

<関連イベント詳細>
【 日時 】2024年10月12日(土) 
【 会場 】のと里山里海ミュージアム
※全イベント参加費無料、当日受付
※詳細は「のと里山里海ミュージアム」ホームページからご確認ください。
https://noto-museum.jp/

1.研究者のトーク&展示ツアー
 国立科学博物館の研究者による展示解説とスペシャルトークを行います。
トーク&ツアー
【 時間 】1回目11時00分〜11時30分 2回目16時00分〜16時30分
【 講師 】並河 洋(国立科学博物館 動物研究部 海生無脊椎動物研究グループ)
     中江 雅典(国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ)
スペシャルトーク
【 時間 】13時00分〜13時50分
【 講師 】並河 洋、中江 雅典
【2.七尾高等学校 研究発表大会と研究者とのディスカッション】

2.七尾高等学校(スーパーサイエンスハイスクール)の生徒による研究発表および生徒と国立科学博物  
館の海のどうぶつ研究者とのディスカッションを行います。
【 時間 】14時00分〜15時30分
【 発表者 】七尾高等学校の生徒
【 研究者 】並河洋、中江雅典

3.テーブルサイエンス・ワークショップ
未就学児〜小学生向けのワークショップを行います。
【 時間 】10時00分〜12時00分、13時00分〜16時30分
(所要時間 約15分)

※2024年11月10日(日)にもクロージングイベントを開催予定。