【ライブレポート】Aooo、初のワンマンライブで1stアルバムのリリースとメジャーデビューを発表

2024年9月16日 21時25分

■1stアルバム『Aooo』は、YOASOBI、MAISONdesらが所属するソニーミュージックの新レーベル「Echoes」より10月16日にリリース！

Aooo（アウー）が、YOASOBI、MAISONdesらが所属するソニーミュージックの新レーベル「Echoes」より、1stアルバム『Aooo』で10月16日にメジャーデビューすることが決定。9月16日に、東京・Shibuya eggmanにて開催された、バンドとしての初めてのワンマンライブ『OneOneOne』にて発表された。

Aoooは、元・赤い公園のボーカルで、ソロアーティストとして活動する石野理子（Vo）、「エゴロック」「テレキャスタービーボーイ」など4桁万回再生越えのボカロ曲を複数持ち、本人歌唱のライブでは日本各地のフェスで入場規制を連発しているすりぃ（Gu）、 YOASOBIやももいろクローバーZなどのサポートを務め、Coachellaや東京ドームといった大舞台の経験も豊富な新世代女性ベーシスト・やまもとひかる（Ba）、「フォニイ」「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」（MAISONdes）、「ビビデバ」（星街すいせい）など数多くのヒット曲を手掛けながら、バンドのドラマーとしてのルーツも持つツミキ（Dr）という、メンバーそれぞれが確固たる実績を持つ4人によるロックバンド。

2023年9月、東京・Shibuya eggmanにて初ライブ後、様々な対バンイベントに出演、ライブ会場のみで販売されているDEMO CD『Demooo』にも毎回長蛇の列ができるなどライブハウス中心に盛り上がりを加速させつつ、YouTubeにて公開された初のスタジオライブ映像『Live at Studiooo #1』が大きな反響を呼び、音源の配信やワンマンライブの開催が待ち望まれていた。

そんなAoooが初ライブからちょうど1周年となる9月16日、自身初のワンマンライブ『OneOneOne』を東京・Shibuya eggmanにて開催。これまでのライブでも披露してきたオリジナル曲、メンバーそれぞれが手掛けてきた提供楽曲のカバーや新曲を披露するなか、前述のとおり、1stアルバム『Aooo』の発売を発表した。

アルバム『Aooo』は、メンバーそれぞれがソロで実績を持ち、全員が作詞作曲できるという武器をフルに生かした全12曲入りのセルフタイトルアルバム。時代の波を乗りこなし、時には飲まれそうにもなりながら、自らの音楽で道を切り拓いてきた4人が今出逢い、鳴らすサウンドは、どこまでもピュアでストレート。それぞれのルーツも感じさせながら、バンドで音を鳴らす歓びも溢れ出てくるような、どこを切っても瑞々しい渾身の一枚に仕上がっている。

そして本アルバムより、5曲の先行配信が9月17日0時よりスタート。先行配信されるのは、ギターのすりぃが作詞作曲したリード曲「サラダボウル」に加え、DEMO CD『Demooo』収録曲であり本アルバムのためにあらたにレコーディングを行った「イエロートイ」「アパシー」「青い煙」「リピート」の全5曲。また、同日20時より「サラダボウル」のMVがAooo Official YouTube Channelにてプレミア公開される。

さらに、Aooo初となるライブツアー『Aooo 1st Live Tour “BOWWOW”』の開催も発表。ツアーは12月に愛知、大阪、東京にて開催。チケットの最速抽選申し込みは9月16日から23日23時59分まで。初のワンマンライブや1stアルバムリリースを経て、よりパワーアップしたAoooによる初のツアー。参戦したい人は早めの申し込みが必須だ。

【ライブレポート】
Aoooが、4人組バンド・Awkmiu主催公演のゲストとして出演した東京・Shibuya eggmanの初ライブからちょうど1年となる2024年9月16日に、バンドとして初めてのワンマンライブ『OneOneOne』を同じくShibuya eggmanにて開催した。

この1年、対バンライブやサーキットイベントでソールドアウトや入場規制を繰り返し、期待値が極限まで高まったタイミングでの初ワンマンとあって、キャパシティの4倍を超えるチケットの申込みがあったそう。まだまだ残暑の厳しい9月の夕方、高倍率を潜り抜けた幸運なオーディエンスたちで、オープン直後から会場は熱気で満ち溢れていた。

定刻の18時、SEに合わせてゆったりとメンバーが登場。1曲目はバンド初のオリジナル曲として1年前も披露された「アパシー」。アグレッシブな演奏でギアは一気に最高潮に。続いてすりぃが歌い手・りぶに提供した「フラストレーション」、やまもとひかる作曲・石野理子作詞の「青い煙」、ツミキが提供したMAISONdesのヒット曲「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」と、オリジナルからカバーまで、メンバー全員が作詞作曲できることを活かしたバンドの幅を見せつける。

軽やかな挨拶ののち「イエロートイ」ではソロパートも挟みながら演奏スキルの高さでフロアを沸かせ、「あんずの花」「shampoo」、初披露の新曲「ネロリ」といったミドルテンポの楽曲では、タイトな演奏に乗る石野理子の叙情的なボーカルが心に染みる。

この日のために作ったという新グッズを紹介するMCののち、ツミキ作詞作曲のエモーショナルなロックナンバー「水中少女」、すりぃ作詞作曲、コールアンドレスポンスが楽しい「ネオワビシイ」と新曲を披露。さらに1年前、演奏中に楽器のケーブルが絡まるハプニングも巻き起こした「星間飛行」のカバーを今度は余裕を持ってパフォーマンスし、チームワークの高まりもアピール。終盤は「Casablanca」「アイワナムチュー」「リピート」とスケール感ある楽曲でフロアと一体になり、あっという間に本編は幕を閉じた。

アンコールに応えて再登場すると、1stアルバム『Aooo』が10月16日にリリースされること、またそれを引っさげたツアーが12月に東京・大阪・名古屋で行うことを発表（なお、この発表を含むアンコールの模様はAoooのインスタライブにて生配信されており、チケットを手に入れられなかったファンとも、この大切な瞬間を分かち合おうとするバンドの心意気が感じられた）。オーディエンスもひときわ大きな歓声と笑顔を見せた。ラストはそのアルバム『Aooo』から新曲「サラダボウル」を披露、記念すべき初ワンマンを締め括った。

一気に活動本格化の狼煙を上げた令和のオールスターバンド、Aoooからますます目が離せない。

＜セットリスト＞
1. アパシー
2. フラストレーション
3. 青い煙
4. トウキョウ・シャンディ：ランデヴ
5. イエロートイ
6. あんずの花
7. shampoo
8. ネロリ
9. Casablanca
10. アイワナムチュー
11. リピート
En. サラダボウル