ソニーが2024年9月11日に発表した「PlayStation 5 Pro(PS5 Pro)」は、日本での希望小売価格が税込11万9980円、アメリカでは699.99ドルと非常に高額なことで話題となっています。そんなPS5 Proの値段について、Blizzard Entertainmentの元CEOであるマイク・イバラ氏が「PS5 Proの値段はすでに持っているPS5を売り払う人向けの価格」だという見解を示しました。

Former Blizzard boss says the $700 PS5 Pro is really more like a $350 upgrade because it's aimed at people who can trade in their PS5s at "places like GameStop" | GamesRadar+

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PS5 Proは現行版のPS5と比較してGPUのコンピュートユニット数が67%増加し、GPUメモリが28%高速化しており、ゲームの描画速度が45%向上しているとのこと。また、レイトレーシング処理の速度が2〜3倍になっているほか、AIを用いた解像感向上機能「PlayStation スペクトルスーパーレゾリューション(PSSR)」も搭載されています。詳しいスペックについては以下の記事を読むとわかります。

「PlayStation 5 Pro」発表、価格は11万9980円でゲーム描画速度が45%向上し8KゲームやAI超解像に対応 - GIGAZINE



PS5 Proは確かに大幅な性能向上がみられる一方で、日本で税込11万9980円、アメリカで699.99ドルという価格設定は物議を醸しています。なお、記事作成時点でのPS5の希望小売価格は日本だと税込7万9980円、アメリカでは399.99ドルです。

海外ユーザーからは、「縦置きスタンドやディスクドライブがないのにこの価格は高すぎる」「販売価格を気に留めないスーパーユーザーに売ることを想定しているのだろう」といった意見が寄せられました。

高性能・高価格化が進んだPS5 Proの約12万円という価格に対する海外ゲーマーの反応は? - GIGAZINE



PS5 Proの値段は高すぎると感じる人は多いはずですが、2024年1月までBlizzard EntertainmentのCEOを務めていたイバラ氏は、PS5 Proの価格はPS5を売却することを前提にしたものではないかという見方をしています。

イバラ氏はXへのポストで、「これを少し違った視点で考えてみましょう。プロモデルや世代内のアップグレードは、既存ユーザーのアップグレードに関するものです」「既存のPS5所有者はGameStopなどの店でPS5を下取りに出すと、今のところ350ドル(約5万円)分の現金が得られます。これを699ドルの価格に適用すると、アップグレード費用は350ドルになります。まだ安くはありませんが、一部の人にとってはるかに受け入れやすい価格です」と述べました。



ゲーム関連のウェブサイトであるGamesRadar+は、確かにこの意見は技術的にみれば正しいものだと認めつつ、スタンドやディスクドライブが別売りだという点を無視していると指摘。また、PS5の買い取り価格が値崩れした場合はユーザーの負担が増える可能性があります。

なお、PS5 Proの発表後、別売りのディスクドライブがオンラインで売りきれる事態になっていることも報じられています。

PS5 Disc Drive Is Selling Out After PS5 Pro Announcement - Insider Gaming

https://insider-gaming.com/ps5-disc-drive-is-selling-out-after-ps5-pro-announcement/