「皇室のために生まれた」究極のアイス、雪印パーラーの「スノーロイヤル」を一度は食べてほしい

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こんにちは、Togetterオリジナル編集部のToge松です。甘いものが大好きです。

まだまだ残暑が厳しいこの頃。X(Twitter)でもアイスクリームの話題をよく見かけるが、先日気になるアイスクリームを見つけ、思わず通販でポチッてしまった。

…1週間ほど経ち、そのことを完全に忘れていた今、宅急便で届いたアイスクリームを見て狂喜乱舞している。

その名も雪印パーラーの「スノーロイヤル」。

「昭和天皇・皇后両陛下のために特別に作られた」という特殊な経緯で生まれたアイスクリームである。

「ロイヤル」なものを手に入れてしまった

雪印パーラーの「スノーロイヤル」とは

北海道によく行く方はとっくに「スノーロイヤル」をご存知かもしれないが、一応説明したい。

雪印パーラーの「スノーロイヤル」は1968(昭和43)年に誕生。開発の経緯は前述のとおりだが、北海道・羽幌町の工場で生産しているため、同町の「ふるさと納税」の返礼品にも選ばれている一品だ。

楽天にある雪印パーラー公式ショップでは1個単位で販売していないようで、140mlサイズ×12個入りで6510円(税込、送料無料)で購入した。

送料込みの価格ではあるが、1個あたり約543円となかなかロイヤルなアイスクリームである。

雪印パーラーからのメッセージ

発泡スチロールの箱を開けると、よく冷えたアイスと共に、雪印パーラーからのメッセージが添えられていた。

メッセージには、

「昭和43年8月、北海道百年記念式典に際しご臨場された(昭和)天皇・皇后両陛下のため」

「宮内庁より最高のアイスクリームをとの依頼」

「2年間の試作の結果、「乳」本来の持つ風味とおいしさを詰め込んだ」

などと書かれ、雪印パーラーが「スノーロイヤル」の開発にかけた努力とプライドが垣間見える。

そんな超リッチなアイスクリームがわが家にやってきたのである。しかも12個も! もう心がフワフワして仕事どころじゃない。

浮かれすぎて組体操までしてしまった

ちなみに雪印パーラーの店舗に行けば「スノーロイヤル」のパフェなどを食べることができる。北海道民がものすごく羨ましくなってきた。

「スノーロイヤル」は驚きの白さ

前書きはこのくらいにして、ドキドキしながらアイスのふたを開けてみる。

ま、まぶしい

…すごく白いな。

画像のレタッチをミスったんじゃないかと思うくらい、驚きの白さだ。

バニラアイスって基本的に「白」のイメージが強いが、今まで自分が見知ってきたアイスは実際のところ「オフホワイト」だったんじゃないか?っていうレベル。いわゆる純白である。

本商品は「卵不使用」なのだが、この白さはそこに起因しているのかもしれない。

「スノーロイヤル」の気になるお味は

「スノーロイヤル」がほどよく溶け始めてきたので、いい加減食べよう。

スプーンですくい、一口食べてみる。

画像から純白さとなめらかな感じが伝わるだろうか

…めちゃくちゃうまいな!?!?

記事でこう書くと「誇大表現では」と思う人もいるかもしれないが、断言してもいい。お世辞抜きでめちゃくちゃおいしいぞ!

口当たりが非常に柔らかく、シルキーという表現がぴったりなくらい、異様にキメが細かい。しかも舌の上でサラッと溶けると、ミルクの濃厚なコクが口の中いっぱいに広がる。

濃厚であるのもかかわらず、まったくしつこくない。ここが一番の驚きポイントだ。

「スノーロイヤル」の成分表を見てみると、「乳脂肪分15.6%」「無脂乳固形分8.5%」とある。

乳脂肪分はだいたいイメージできる。15.6%はかなり濃厚な部類だ。だが「無脂乳固形分」って何だろう。日本乳業協会では、

牛乳から水分を除いた全栄養成分を「乳固形分」と言います。そこからさらに乳脂肪分を除いたものが「無脂乳固形分」です。

乳固形分はさらに、乳脂肪分(3.8%)と無脂乳固形分(8.8%)に分かれます。

と説明している。

一般的な牛乳の無脂乳固形分は「8.8%」ということは、「スノーロイヤル」の8.5%とほぼ同じ数値。濃厚なのにサラリとした口溶けの秘密がここにある気がする。

「スノーロイヤル」の美味しさの秘密

気になったので、他のメーカーが作っているアイスクリームの成分も見てみたが、乳脂肪分が15.0%前後の商品はいくつかあるものの、無脂乳固形分は10.0%を超えるものばかりだった。

「スノーロイヤル」の「無脂乳固形分8.5%」がいかに特殊なのかが分かる。

雪印パーラー公式通販サイトより引用

雪印パーラーは「スノーロイヤル」の味の秘密として、「無脂乳固形分は風味にコクを与えますが、多すぎると冷凍時に乳糖が結晶化しザラザラした食感になってしまいます」と書いており、乳脂肪分と無脂乳固形分のバランスに苦心したのだとか。

つまり「天皇・皇后両陛下のために最高のアイスクリームをつくる」というミッションを与えられた雪印パーラーが導き出した「最高のアイスクリーム」の結論とは、「濃厚でありながら後味さっぱり」ということなのだろう。

それくらい美味しいんですよ、スノーロイヤル。アイスクリームには一家言あるつもりだったが、これまで食べたアイスの上を行く商品があるとは…。自分の見識の狭さを恥じ入るばかりだ。

何よりこれが冷凍庫にまだ11個もあるなんて、幸せにもほどがある。

人生で嫌なことがあったとしても、今なら「でも家にスノーロイヤルあるしな」でだいたい乗り切れる気がする。

やや強引なライフハック、みなさんもお試しあれ。

傷ついた心にスノーロイヤルは効く

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