立憲民主党の小沢一郎衆院議員

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 立憲民主党の小沢一郎衆院議員が29日、事務所のX(旧ツイッター)を更新。自民党総裁選のポスター、「裏金」を「還付金」や「不記載」と表現する大手メディア、公職選挙法違反の疑いで捜査を受けて議員辞職した堀井学衆議院議員などについての見解を連続投稿した。

【写真】田中角栄氏、小泉純一郎氏、安倍晋三氏ら歴代26人の総裁が並んだ自民党総裁選のポスター

 小沢氏は、9月の自民党総裁選に向け「THE MATCH」と題して田中角栄氏、中曽根康弘氏、小泉純一郎氏、安倍晋三氏ら歴代26人の総裁が並んだポスターについて、「映画みたいなポスターを作って、新しい総裁は誰?みたいに大手メディアを使って散々盛り上げて、新スター誕生で自民党は変わります!みたいにもって行って、その勢いで解散総選挙をやれば、いつもみたいに圧勝・楽勝できる、と自民党は本気で思っている。」と指摘。「最後に政治のレベルを決めるのは国民。刮目を」と呼び掛けた。

 また、小沢氏は、自民党総裁選に出馬する河野太郎デジタル相が28日に出演したテレビ番組で「不記載の政治資金」を「派閥に返還して国庫に納付すべき」と発言したという大手メディアのネット記事を引用。同氏は「メディアが『裏金』を『還付金』とか『不記載』などと言い始めた。表に出せないお金を裏で貯め込み有権者買収や遊興費に充てる行為は『犯罪』。」と指摘した上で、「かつてメディアは撤退を転進、全滅を玉砕などと報じ権力に加担、この国は破滅寸前まで行った。暴走する権力を批判できないなら、今度こそ国は破滅に向かう。」と戦時中の報道の在り方を踏まえて問題提起した。

 さらに、小沢氏は、秘書らに指示して自分の名前を書いた香典などを選挙区の有権者に渡した疑いで東京地検特捜部の捜査を受け、自民党離党を経て、28日に議員辞職願を提出して受理された堀江氏に関しても言及。「遵法精神が欠如した人達が法を作る立場にいる日本。裏金議員は他にもゴロゴロいる。これが日本の政権与党。まともな国になる訳が無い。次の総選挙は裏金総選挙。」と苦言を呈した。

(よろず~ニュース編集部)