橋下徹氏、兵庫県知事の問題受け、吉村大阪府知事や維新・馬場代表に苦言「斎藤さんのようになるリスク」
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が28日、X(旧ツイッター)を更新。兵庫県の斎藤元彦知事を巡る疑惑告発文書問題を受けて連続投稿し、大阪府の吉村洋文知事や日本維新の会の馬場伸幸代表の〝在り方〟についても苦言を呈した。
兵庫県議会の調査特別委員会(百条委員会)が9月上旬に予定される証人尋問に斎藤知事や片山安孝元副知事らに出頭を要請したことについて、橋下氏は「パワハラ、特におねだりの事実は見解の相違になるだろう。その事実解明は100条委員会が終わるまで分からないだろう。しかし問題はそこではない」と切り出した。
Xで「告発対象者の知事、副知事、幹部たちが告発を潰しにかかったという権力行使が最悪でこれは絶対に許してはならないこと」(27日付)と指摘していた橋下氏は「吉村知事が万博に反対するコメンテーターに対して万博出禁発言を行ったがそれと同じ。吉村知事は事の重大さに気付いて発言撤回、当該コメンテーターに謝罪した。」と投稿。吉村知事がテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」での玉川徹氏のコメントに対して大阪・関西万博への「出入り禁止」を突きつけた発言を撤回し、謝罪したことを改めて振り返った。
さらに、橋下氏は「他方、その発言をイッツ・オオサカジョークと評した維新馬場代表はいまだに撤回せず。 しかも国政維新内部、特に執行部から馬場さんに『これは権力行使のあり方として不味い』という進言はなかった模様だし、いまだにない。国政維新のガバナンス危機とはこういうこと。」と日本維新の会にも問題提起した。
その上で、橋下氏は「コメンテーターにボロクソ言うのはいいが、知事・万博協会副会長の権力を使うことを匂わせることは絶対にダメだ。それを少しでも許せば今回の告発潰しの斎藤さんのようになるリスクがある。」と、兵庫県知事を巡る問題を〝他山の石〟として維新側に猛省を促した。
橋下氏は斎藤知事についても27日夜のX投稿で「斎藤さんの特徴は自分の都合の良いことは公に話して、都合の悪いことは人事上非公開だとか100条委員会で話すという。こういう特徴から、第三者調査前に、告発者を嘘八百と公に罵って潰しにいったのだろう。パワハラ・おねだりの事実の前に、権力者として失格だ。」と苦言を呈していた。
(よろず~ニュース編集部)