全長3.4m！ 三菱から「小さな4WDスポーツカー」登場か!? 最強モデル「ランエボ」の技術を搭載した「斬新スポーツカー」提案に期待大！
三菱の「小さなスポーツカー」！
国内外で開催される自動車イベントには、発売から間もない新型車とともに、未来のクルマを提案する魅力的なコンセプトカーも登場します。
その中には、市販化が求められたにも関わらず、様々な事情から販売されなかった儚いモデルも多く存在。
2007年に開催された「東京モーターショー2007」で三菱が世界初公開したコンセプトカー「i MIEV SPORT（アイ・ミーブ・スポーツ）」も、そのようなモデルの1台でした。
i MIEV SPORTは、三菱が開発した電気自動車のスポーツクーペです。
【画像】カッコいいぞ！ これが三菱の斬新な「小型スポーツカー」です（46枚）
同車のベースには、当時まだ開発中でのちに市販されることになった「i MIEV（アイ・ミーブ）」を使用。
そもそもi MIEVが、ミッドシップのガソリン車である「i（アイ）」の発展型であり、いずれも走行性能における素性の良さが知られていたことから、i MIEV SPORTにもスポーツモデルとして大きな期待が寄せられました。
そんなこともあり、i MIEV SPORTには高性能化のため、三菱のスポーツセダン「ランエボX（テン）」に使われた車両運動統合制御システム「S-AWC（Super All Wheel Control）」を採用。
i-MIEVと同様の後輪用シングルモーターに加え、左右の前輪にインホイールモーターを搭載した、3モーターによる駆動が特徴です。
パワートレインは、先述の前輪用インホイールモーターが最高出力26馬力・最大トルク250Nmを、後輪のシングルモーターが最高出力63馬力・最大トルク180Nmを発揮。
全長3450mm×全幅1600mm×全高1400mmと、軽自動車規格を超えるワイド＆ローな車体構造や、iと同じ2550mmのロングホイールベースによって、安定感のある走行を実現しました。
エクステリアは、スポーティで流麗なデザインでありながら、ルーフには太陽光発電パネル、前面には風力発電用のファンがついているなど、電気自動車としての実用性も兼ねたデザインとなっています。
インテリアは、ステアリングの中央についた全面液晶のパネルが特徴的で、スピードメーターやタコメーターを液晶に表示するという、未来的なデザインでした。
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このように、iの発展型として新たな世界観を提案し、同シリーズにおけるスポーツモデルの座を担うことが期待されたi MIEV SPORTでしたが、残念ながら市販化は実現せず、2021年にベースのi MIEVも生産終了してしまいました。
しかしデザインの完成度も高く魅力的で、維持費も抑えられるコンパクトなスポーツモデルだっただけに、今後EVの時代が到来した際には、i MIEV SPORTのテイストを活かした新型車が登場する可能性はゼロとは言い切れません。
