Intelがオープンソースの高速H.265/HEVCエンコーダープロジェクトの中止を発表
Intelが2021年以降活動停止状態にあったオープンソースの高速H.265/HEVCエンコーダー開発プロジェクト「SVT-HEVC」の中止を発表しました。今後、開発を継続したい場合は独自にフォークして欲しいとIntelは呼びかけています。
Update README.md · OpenVisualCloud/SVT-HEVC@4181c9e · GitHub
Intel Discontinues High-Speed, Open-Source H.265/HEVC Encoder Project - Phoronix
https://www.phoronix.com/news/Intel-Discontinues-SVT-HEVC
「SVT-HEVC」はIntel Xeonプロセッサ向けに高度に最適化された、ソフトウェアベースの動画コーディング技術です。SVT-HEVCエンコーダーはオープンソースで、使用するとエンコード処理を複数のXeonプロセッサに分散させ、理想的な処理効率を得られるとのこと。
2018年からIntelが関わって開発が進められましたが、2021年6月3日リリースのv1.5.1を最後に、更新が停止していました。
Releases · OpenVisualCloud/SVT-HEVC
https://github.com/OpenVisualCloud/SVT-HEVC/releases
Intelはこのたび「プロジェクトの維持をやめる」として、メンテナンスやバグ修正、新規リリースや更新を含む開発および貢献の終了を明らかにしました。すでにリポジトリはアーカイブされ、読み取り専用となっています。
以後、IntelはSVT-HEVCへのパッチを受け入れないとのこと。
もしSVT-HEVCを継続的に使用したい場合や独立して開発したい場合、パッチを維持したい場合は独自のフォークを作成して続けて欲しいとのことです。
なお、ニュースサイトのPhoronixは「x265やKvazaarのような素晴らしいオープンソースのH.265エンコーダーがある」と述べています。