とちぎテレビ

全国的になり手不足が課題となっている民生委員や児童委員の活動を知ってもらおうと、中学生と委員が交流するイベントが20日、栃木県さくら市で開かれました。

さくら市の氏家公民館で開かれた交流会には、地元の中学生と民生委員や児童委員が合わせておよそ50人が参加しました。

民生委員や児童委員は、住民の立場に立って地域の福祉を担うボランティア活動を行っています。会では、さくら市の職員が「中学生が民生委員の1日活動体験をする」をテーマに落語を披露し、委員の活動内容についてユーモアを交えて紹介しました。

(落語を披露した さくら市職員 玉谷 有平さん)

「民生委員というのはね、簡単に言いますと皆が安心して暮らせるための地域をつくるボランティアというところですかね。いつからそういう制度があるかというと、長い歴史があります。100年前からやっています」

「100年前というと、マンモスがいたころですか?」

「それは100万年前ですね」

続いてフリートークの時間が設けられ、中学生が委員から直接、活動内容ややりがいなどを聞きました。委員からは「必要としてくれる人を助けることができた時にやっていてよかったと感じる」などの体験談が語られました。

県によりますと、民生委員の定数は県全体で4千人ですが、今年3月の時点で3千881人と、100人ほど定数に足りていないということです。

参加した中学生は「民生委員さんたちとお話をして、やっぱりやりがいがあるんだなと思いました。(地域に)欠かせないものだと思いました」「協力して地域の人を助けるということが印象に残りました。自分もこれから周りの人を助けていきたい」と話しました。

主催した、さくら市民生員児童委員協議会連合会の笠井勇一会長は「民生委員の活動を頭のすみっこに置いておいてもらって、将来『私もやってみようかな』と思っていただけるような土壌ができればいいなと思います」と話しました。