普段の家事をこなすだけでも精一杯ですが、水まわりの掃除や片づけなど、どこかでまとめて大がかりな家事をこなすのも大変です。整理収納アドバイザーや整理収納コンサルタントなどの資格をもつブログ「まめ's HOME」 の管理者・まめ嫁さんは、普段の家事にちょっとした手間を加えるだけで、一気にラクになったと言います。その工夫を紹介します。

普段の家事に加えて、1日1か所の家事を追加するだけで家が驚くほど片づく

まめ嫁さんは、ラク家事のために普段の家事に加え、「1日1か所だけ余分な家事」を追加することで、少ない負担で家事に向き合うことができているそうです。

【写真】定位置がある収納

「1日に1か所余分に家事(掃除や整理収納)をすることを意識しています。漠然と片づけようとすると大変ですが、小さなことでも毎日なにかしらのアクションを起こせば“1年後には365か所”を整えることができます。ダイエットと同じで少し長いスパンで考えると、1日にやらなければいけないタスクが減り、負担がやわらぐんです。

私は、朝にキッチンリセットや各部屋の掃除、洗濯などの基本的な家事を行うのですが、+1の家事はそのときに気になったことや目にとまったことをするようにしています。時間や気力があるときは少し時間のかかることをする場合もありますが、大抵は5分以内に終わるような簡単な家事をしています。一度にたくさんのことをやろうとすると大変ですが、小分けにしてしまえば大きな負担は感じません」

持ち物の基準やマイルールを設けることで、家事がよりはかどるようになる

キッチンはものが多くなりがちで、量が多いと、どこから手をつけていいかわからず、結局家事もはかどらなくなります。これはものの量の基準を設けたり、マイルールを決めることで解決できると、まめ嫁さんは言います。

「ものを捨てるか残すか迷ったら、使っているか使っていないかを考えるようにします。たとえば1年のうちに1度しか使わないような季節商品や、年に数回しか使わなくても替えの効かないものは別として、1年に数回しか使わないような鍋やフライパンなどは今の生活には必要ないと判断しています。それでも迷ったら、『今この場で使ってしまおう』と考えてみます。もしそれが嫌だと感じるなら、それは今の自分にとって必要のないものとジャッジします」

さらに、ものの量を絞るときには「ここに入るだけにする」などの基準を設けると、持てる量の目安が可視化されわかりやすくなるそう。おかげで、収納をあけてもすっきりが保たれ、家事もはかどります。

収納は、出しやすさよりも片づけやすさを意識すると、使い勝手がよくなる

さらに、すぐに片づけられる“ゆとりを残した収納”をつくることもあわせて意識すると言いそう。

「なにかものが必要だった場合、多少面倒くさくても取り出すことはすると思います。でも、使い終わった後ほどおっくうになってしまいがち。なので、整理収納をするときには“使うときに手に取りやすいかどうか”ということよりも“片づけるときに簡単に定位置に戻せるかどうか”を意識しています。

ものの定位置が決まっていれば、使っている間はその場所があくので、使った後はさっと戻すだけ。戻しやすくするには収納場所を区切ったり、収納ボックスに入れたらOKなどと、あらかじめ簡単に元に戻せる仕組みをつくっておけばいいんです。こうすれば、使ったものをいつまでも出しっぱなしになってしまっているというような状況を回避することができます」

ちなみに、まめ嫁さんは、収納ボックス類は入れるものを決めてから買うようにしていると言います。

「せっかく買ってもサイズが合わずに使えないと、逆に家の中のものを増やす要因になってしまうためです。ほどよく心地よく暮らすには、やっぱり定位置はしっかり決めておきたいですね」