服はたくさん持っているのに、似合う組み合わせがわからない…。その悩みは「ワンピース」で解決するかもしれません。1枚でコーディネートが決まるので、衣類の整とんにもつながります。毎日ワンピースを着ているという、Fujinao(フジナオ)さん、ライフさん、みるくさんの3人に「メリットや選び方」をお聞きしました。

ワンピースだけで過ごす暮らしを継続するコツ

年間15着のワンピースだけで暮らしている、整理収納アドバイザーのFujinao(フジナオ)さん。2人の息子を育てる生活シーンは、「仕事」「家事」「子どもたちとのお出かけ」「買い出し」の4つ。どの場面でも、基本的にワンピースで問題ないと語ります。

【写真】フリルがきれいなワンピース

ちなみに、部屋着は持たずに1日じゅうワンピースで過ごしているそう。以前は部屋着を持っていて外出のたびに着替えていたのですが、部屋着をやめてみると、着替える手間と部屋着を保管する手間がなくなりとてもラクになりました。料理をするときにはエプロンをして、服が汚れるのを防いでいます。

ワンピースだけ着る暮らしになって、気がついたメリット

ワンピースだけ着る暮らしになってから、もう10年近く経ちました。クローゼットに収まらないくらいあった洋服はすっかり減り、今は年間でワンピース15着だけ。どのワンピースもまんべんなく着ているので、「久しぶりに着ようと思ったらカビ臭くなっていた」という残念なこともありません。

お気に入りの服ばかりで毎日の満足度が高いので、セールだからとつい余計なものまで買ってしまうこともなくなりました。洋服のジャンルがワンピースだけになったので、バッグやアクセサリーなどの小物類もしぼられて、クローゼットはスッキリ。

大切なのは枚数ではなく「自分が本当に好き」と思う服を見極めること。皆さんも自分の一軍服だけを集めたクローゼットをつくってみませんか? 案外、「着たい服」さえあれば枚数はなくても困らないことに気がつくと思います。

毎日ワンピースに決めたことで服選びがラクに

もともとカチッとしたパンツスタイルが好きで、ワンピースには抵抗があった。そう語るのは、YouTubeでシンプルなインテリアや暮らしのコツを配信する60代のライフさんです。

「3年前に娘のすすめでワンピースを着てみたところ、着心地のよさに驚きました。締めつけないし、1枚でさまになるし。気に入って、毎日着るようになったんです」(ライフさん、以下同)

ライフさん流「ワンピース選びのマイルール」

ポイントを押さえたら、似合うワンピースに出会う確率がぐっと上がり、服選びがラクに。そのルールを教えてもらいました。

●家でも外出でもワンピース

素材や形のこだわりに合格したものを選び、常にワンピで過ごします。

「家用は吸湿性のいい綿、外出着は落ち感が上品に見えるレーヨンが多め」

着用しているワンピースはユニクロで、色違いで2枚持っているお気に入り。バッグは軽さ重視で選んだプチプラブランドのもの。

「3000円くらいでした。合皮で軽いんです」

●首元はVネック

印象がガラリと変化するからこだわります。

「Vネックは首元に抜け感が出て明るい印象になるのがいいんです」

●気に入ったらまとめ買い

こだわりに合ったら、迷わずまとめ買い。

「花柄でVネックのワンピースはユニクロで見つけた自分のなかで“完璧”なもの。色違いで3枚買いました」

●靴はスニーカー

黒と白のスニーカー2足を保有。

「淡い色のワンピには白いスニーカーを、濃い色には黒を合わせます」

●仕上げにロングイヤリングをつける

手づくりのロングイヤリングを仕上げにつければコーデが完成。

「イヤリングの大きさは市販のパーツを組み合わせて5〜8cmにしています。全身のバランスが整うんです」

ウエストマークがあるワンピースでくびれをつくる

インスタグラムで50代のリアルなおひとりさま暮らしを発信するみるくさん。コロナ期間中に9kg太ってしまい、それ以来、夏は体型カバーのために毎日ワンピースを着るように。現在は食事を見直して元どおりの体重になりましたが、その頃のワンピースを着ているそうです。

ワンピースは体型カバーとおしゃれさをかなえてくれるアイテム。ウエストの位置にアクセントがあればくびれができあがり、自然にきゅっと細く見えます。

「私は全然おしゃれではないですし、どちらかといえば洋服のセンスもない方です。でもワンピースを着るようになってからは、若い女性からも『かわいい』と言ってもらえるようになりました」(みるくさん、以下同)

肩が隠れるデザインならきゃしゃ見えする

みるくさんが持っているワンピースは、肩部分にフリルやデザインがあるものが多くありました。肩周りにボリュームがあるため、きゃしゃに見えます。

「肩部分にデザインがない場合は、カーディガンのボタンをとめずに着こなします。こうするとIラインができるので、すっきり見せることができるんです。また首部分がつまっていないデザインの方がやせて見えると思います」