昨年の日本海S覇者ドゥレッツァはその後菊花賞を制覇(ユーザー提供:もふさん)

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 新潟競馬場では土曜11Rに日本海S(3歳上・3勝クラス・芝2200m)、日曜10Rで阿賀野川特別(3歳上・2勝クラス・芝2200m)が行われる。前者には1頭、後者には5頭の3歳馬が出走するが、それぞれのレースから菊花賞に出走してきた場合は注意したい。

 昨年は日本海Sを勝ったドゥレッツァが菊花賞を快勝。阿賀野川特別を制したリビアングラスが4着と見せ場を作った。18年にはユーキャンスマイルが阿賀野川特別1着→菊花賞で10番人気3着、17年にはポポカテペトルが阿賀野川特別1着→菊花賞で13番人気3着。8月の新潟2200m戦に出走していた馬が同年の菊花賞に出てきた場合、複勝回収率は228%と優秀な数字を示している。

 日本海Sに出走するヘデントールは青葉賞で1番人気に支持されたほどの素質馬。同レースでは後方から伸びきれず8着に敗れたが、前走の町田特別は少頭数だったとはいえ、ゴール前は手応え楽に2馬身差と強い勝ちっぷりだった。今回でOP入りを果たして、秋以降の選択肢を広げたい一戦となる。

 一方の阿賀野川特別には3歳馬が5頭。こちらもいずれの馬も上位人気に推されそうだ。菊花賞を目指すなら出走を確実にするためにも、白星を挙げて賞金加算しておきたいところ。なかでも注目はバッデレイト。デビューは今年5月と遅れたが、初陣の3歳未勝利戦、続く木屋町特別をいずれも1.1/4馬身差で快勝している。父のサトノダイヤモンドが16年の菊花賞馬という点からも、今回好走して菊の舞台に駒を進めるようなら、本番でも忘れず買い目に加えたい。

【8月新潟2200m出走→同年の菊花賞馬で好走した馬】
■23年ドゥレッツァ
日本海S1着→菊花賞1着(4番人気)

■23年リビアングラス
阿賀野川特別1着→菊花賞4着(9番人気)

■18年ユーキャンスマイル
阿賀野川特別1着→菊花賞3着(10番人気)

■17年ポポカテペトル
阿賀野川特別1着→菊花賞3着(13番人気)

■12年スカイディグニティ
阿賀野川特別6着→菊花賞2着(5番人気)

■09年フォゲッタブル
阿賀野川特別2着→菊花賞2着(7番人気)

■08年オウケンブルースリ
阿賀野川特別1着→菊花賞1着(1番人気)

■97年ダイワオーシュウ
三面川特別1着→菊花賞2着(7番人気)