YouTubeのムービーの中には、投稿者が特定の企業からお金を受け取って商品を紹介するシーンが含まれているものが存在しています。「SponsorBlock」はそうした「スポンサー」部分のほか、「登録のお願い」「音楽ムービーの音楽以外の部分」などを自動でスキップできるオープンソースのサービスです。「yt-dlp」のオプションやブラウザ拡張機能から利用可能とのことなので、実際に使ってみました。

SponsorBlock - Skip over YouTube Sponsors - Sponsorship Skipper

https://sponsor.ajay.app/



今回はChromeのブラウザ拡張機能を利用するので公式ページ下部の「Available in the Chrome Web Store」をクリック。その他、Firefox・Edge・Safari・Opera・Android・iOS版が用意されていました。



「Chromeに追加」をクリックします。



「拡張機能を追加」をクリック。



拡張機能のインストールが終わると下図のように設定ページが表示されます。



設定ではカテゴリごとに動作を変更できる模様。標準では「広告」カテゴリのみが自動スキップされる設定になっているので、好みに応じて変更すればOK。なお、SponsorBlockでブロックできる広告はムービーの一部としてクリエイターが挿入している広告であり、Googleが挿入している広告をブロックすることはできません。



カテゴリーの一覧は下記の通りです。

・広告

・無報酬/自己の宣伝

・利用制限のある話題

・行動のお願い(登録/寄付など)

・ハイライト

・合間/導入アニメ

・終了画面/クレジット

・予告/あらすじ/ほのめかし

・つなぎの話/冗談

・音楽:音楽ではない区間

Chromeウェブストアのスクリーンショットに映っている下記のムービーで動作を確かめてみます。

Why the $5 Footlong Failed: How Franchising Works - YouTube

ムービーの広告部分である開始0秒〜7秒付近が自動でスキップされ、「広告を飛ばしました」と通知が表示されました。



スキップ通知では適切な範囲がスキップされたかどうかを評価することができます。「グッドボタン」「バッドボタン」で評価を送信するほか、編集マークをクリックすると範囲修正用の「コピーして低評価」ボタンとカテゴリーを修正するための「カテゴリーを変更」ボタンが表示されました。通知は数秒たつと自動で消えます。



また、拡張機能のボタンをクリックすると視聴中の動画でSponsorBlockに登録されているタグや範囲が確認できます。不足している場合やまだ登録されていない場合は「セグメント開始を記録」ボタンから登録することが可能。



なお、セグメントの記録は拡張機能を開かずともムービーの下部に挿入されているボタンから行う事もできます。



上矢印マークでセグメント登録の表示を出現させ、開始部分と終了部分、カテゴリーを設定して「送信」をクリックすれば登録完了。今後同じムービーを視聴したユーザーが自動でスキップできるようになります。



SponsorBlockはオープンソースで開発されており、コードがGitHubで公開されているほか、ユーザーが送信した全データを「SponsorBlock Mirror」アプリでダウンロード可能とのことです。