【盛岡・クラスターC注目馬】秋の大一番に向けて短距離王候補が始動
盛岡競馬場で8月14日(水)に行われるクラスターカップ(3歳上・JpnIII・ダ1200m)。秋に行われるJBCスプリントほか大一番に向けて、ダート短距離を主戦場とする各馬が始動する一戦だ。
ドバイGS(首G1)で2着のドンフランキーを中心に中央・地方から重賞実績馬が集結。真夏の名物レースを制し、さらなる飛躍を誓うのはどの馬か。発走予定日時は14日(水)の17時5分。主な出走馬は以下の通り。
■ドンフランキー(牡5、栗東・斉藤崇史厩舎)
600kg近い馬体から繰り出すパワフルな走りが魅力な、次期ダート短距離王候補。始動戦となったフェブラリーSは前半3Fを33.9秒でとばし、不慣れなマイル戦でも0.9秒差に踏ん張った。続くドバイGS(首G1)は、世界の強豪相手に2着健闘。改めてスピードと底力を見せつけた。昨年のクラスターCはリメイクの末脚に屈したが、同馬不在の今年は3つ目のタイトルを手にしたい。
■コスタノヴァ(牡4、美浦・木村哲也厩舎)
中団から抜け出す横綱相撲で、2勝クラスから3連勝と本格化の兆し。前走の欅Sでは、今年の根岸S覇者のエンペラーワケアと叩き合いを演じ、最後は1.1/4馬身差を付ける完勝だった。3着以下は大きく引き離しており、すでに能力が重賞級なのは明らか。スタートに不安を抱えており、初の1200m戦になる点がカギ。距離短縮を克服して、世代交代が激しいダート短距離戦線に割って入るか。
■ジレトール(牡5、栗東・松永幹夫厩舎)
父は名スプリンターのロードカナロア。母は15年チャンピオンズCなどダート重賞6勝を挙げたサンビスタという良血馬。デビューからコンスタントに勝ち星を重ね、昨年2月の銀蹄Sを制してOP入り。その後は少し伸び悩んでいる印象もあったが、今春にOP特別を連勝して殻を破った。特に前走は、強烈な末脚で2着馬の勝ちパターンを封じての白星でインパクト大。勢いそのままに初タイトルの期待だ。
そのほかにも、悲願のダートグレード競走初制覇狙うスペシャルエックス(牡4、北海道・田中淳司厩舎)、東京スプリントで2着に好走したクロジシジョー(牡5、栗東・岡田稲男厩舎)などが出走を予定している。