重賞初制覇を目指すロジリオン(今年5月撮影、ユーザー提供:zatsumuさん)

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 今週こそは初タイトル獲得なるか。デビュー4年目の永野猛蔵騎手が、関屋記念(3歳上・GIII・芝1600m)のロジリオン(牡3、美浦・古賀慎明厩舎)でJRA重賞初制覇を狙う。

 永野騎手は02年9月8日生まれ、新潟県新潟市出身の21歳。21年に美浦・伊藤圭三厩舎からデビュー。同期には小沢大仁騎手、角田大和騎手、永島まなみ騎手、古川奈穂騎手などがいる。1年目に29勝を挙げて、顕著な成績を残した関東の新人騎手に贈られる民放競馬記者クラブ賞を獲得。その後もコンスタントに勝利を重ね、今年はここまで自己最多ペースの21勝。7月6日にはJRA通算100勝を達成し、関東の若手のホープといえる存在だ。しかし、JRAの重賞は29回騎乗して、今年の函館2歳Sのニシノラヴァンダの2着が最高着順。初制覇が待たれる状況となっている。

 関屋記念にはロジリオンとの初コンビで挑む。前々走のNHKマイルCではジャンタルマンタル、アスコリピチェーノのGI馬2頭に続く3着。続く前走のパラダイスSは4着だったが、3角で不利があったので参考外。それでもメンバー中最速タイとなる上がり3F33秒8を使い、勝ち馬から0秒5差に迫ったことを評価すべきだろう。3歳世代のトップマイラーとして、ここは真価が問われる一戦となる。

 先週のエルムSでは2番人気のナチュラルハイに騎乗した永野騎手だが、無念の8着に終わった。今年初の新潟参戦で、今週こそは悲願成就となることを願いたい。