「ZEN CAN 3」

エミライは、iFi audioのヘッドフォンアンプ「ZEN」シリーズの最新モデルで、MEMSドライバー専用モード、アナログEQモードを搭載した「ZEN CAN 3」を、8月9日に発売する。価格はオープンプライス、店頭予想価格は41,800円前後。

据え置き型のヘッドフォンアンプで、xMEMSベースのIEMからハイエンドのプラナーまで、ヘッドフォンを難なく駆動でき「声のひびき、コーラスのクレッシェンド、ピアノの繊細なささやき――すべての音とニュアンスが、息をのむような正確さで届く」という。

フラッグシップモデル「iDSD Diablo-X」に初搭載したxMEMS製MEMSスピーカー専用アンプを搭載。MEMSスピーカーに最適な動作に必要な電圧を供給できるという。

EQモードとして、ストリーミングコンテンツのセリフの明瞭さに特化して設計した「ムービーモード」、対戦プレイでのニーズに応えるという「ゲームモード」を搭載。ムービーモードはセリフを聴き取ったり、解読したりするのに苦労することなく、物語に没頭できるもの。

ゲームモードは、絶妙に小さな音量レベルのサウンドエフェクトをシャープにすることで、すべてのサウンドがより明瞭になり、相手の位置を特定しやすくなるもの。「激しい銃撃戦でも、敵に忍び寄るときでも、この感度の高い音声により、敵の一歩先を行くことができる」という。

最大2,000mWの出力を誇るクラスAディスクリートアンプ回路を搭載した。コンポーネントには、パナソニックやTDK、MELF、テキサス・インスツルメンツ、muRata製の厳選した高級パーツを採用している。

増幅段にはiFi/AMR独自の「OV」(Operationsverstärker)シリーズ・オペアンプを採用。低品位の銅と安価なアルミニウム・ボンドワイヤーを使用した市販チップを凌駕しているという。

中音域の明瞭さを損なうことなく低音をより強くヒットさせるように設計した独自のアナログ低音強化機能「XBass+」や、スピーカーの広大なサウンドステージを再現し、ヘッドフォンリスニングを「『頭の中』に閉じこもったものから自然で広々としたものへと変える」という独自技術「XSpace」も利用可能。

ボリュームには、チャンネル間のマッチング公差が少ない東京コスモス電機(TOCOS)製のマルチトラック・ポテンショメーターを採用。最適なパフォーマンスのために、つねにボリュームが11時以降になるよう調整するよう呼びかけられている。

入力はシングルエンドRCAと3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス、出力は6.35mmシングルエンドと4.4mmバランス、4.4mmバランスライン。ヘッドフォン出力(最大)は6.35mmシングルエンド時で>7.2V/1600mW(@32Ω)、4.4mmバランス時で>6.2V/1200mW(@32Ω)。

ゲインは0dB、6dB、12dB、18dBで、再生周波数帯域は10Hz~200kHz(-3dB)。消費電力は信号なしで約5W、最大信号で約13W。外形寸法は158x117x35mm、重さは495g。ACアダプター、RCA-RCAケーブル、6.35mm変換プラグが付属する。