チェルシーの新指揮官に就任したマレスカ監督 photo/Getty Images

写真拡大

チェルシーの指揮官エンツォ・マレスカ監督は、差別的なチャントをSNSに投稿し非難されているアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスを擁護した。英『Daily Mirror』が伝えている。

事の発端は、コパ・アメリカ2024優勝後のチームバスの中で、差別的な内容が含まれるチャントをE・フェルナンデスが歌い、それをSNSにアップしたことである。チャントの内容にはアフリカにルーツを持つフランス人選手を揶揄するような言葉が含まれており、DFウェズレイ・フォファナは自身のSNSで強い不快感を表明した。フォファナほかDFアクセル・ディサシ、DFマロ・グストらフランス人選手はE・フェルナンデスのSNSフォローを解除しており、同選手はチームメイトに謝罪したとされる。

この件に関してマレスカ監督は下記のように語った。

「(差別的発言の)背後に悪意があるとは思えない。そのため、その点から言えば、私にとっては非常に簡単なことだ。選手はすでに謝罪の声明を出している。クラブも見解を発表したので、付け加えることはあまりないが、私の観点から言えることは、皆、善意を持った若者達だということだけだ。皆、いい人間だ。悪意などなかった」

E・フェルナンデスがチームに復帰するのに何か困難があるかと問われると、マレスカ監督は「正直言って、そうは思わない。おそらく、それは当面の反応だろう」と付け加えた。

マレスカ監督は、差別的発言をしたE・フェルナンデスを擁護し、チームへの復帰に問題がないことを強調した。

E・フェルナンデスは、7月29日に休暇からチームに復帰する。チェルシーのロッカールームが分裂していることを伝えるメディアもあるが、マレスカ監督の言うように当面の問題なのだろうか。今後の展開に注視したい。