とちぎテレビ

6月に雨が少なく、鬼怒川上流の4つのダムの貯水量が減っている状況を受け、県は19日に設置した対策本部の初めての会合を、22日県庁で開き、今後の対応などを確認しました。

今月撮影された、日光市の川俣ダムの様子です。去年の同じ時期の写真と比べると貯水量が減っていることが分かります。

6月は降水量が例年と比べると少なく、鬼怒川上流の4つのダムでは平年79%貯水されていますが、19日の午前0時の時点で60%となっています。水が不足している状況を受けて鬼怒川では、7月19日から6年ぶりに取水制限を行っていて、その制限は10%になっています。

22日県庁で開かれた対策本部の会合には、生活や産業といった水に関係する部署からおよそ20人が出席し、ダムの現状や制限に伴う水の利用者への影響などについて、それぞれの分野で情報の共有を図りました。今後1カ月の降水量はほぼ平年並みで、渇水状況が続く可能性もあるとして、「予断を許さない状況」としています。

農業用水については「今後の状況によっては水不足が懸念される」として関係機関などに聞き取りをしながら、水不足による影響が生じないように対応していくとしました。水道用水では、直ちに市民生活への影響はないとしています。県民に対しては県のホームページやSNSなどに取水制限の現状を掲載することで節水の呼びかけをしていくとしています。