とちぎテレビ

高校生たちに地元を代表する銘品に触れてもらおうと人間国宝の茶碗などを使ったお茶会が21日、佐野市の美術館で開かれました。

佐野市は一千年以上もの歴史をもつ「天明鋳物」が生まれた国内最古の鋳物の産地として知られているほか、人間国宝で世界に誇る陶芸家、田村耕一を輩出しています。

このお茶会は高校生たちに地元を代表する作品に触れてもらうことで郷土愛を育んでもらおうと佐野市が企画したものです。

佐野日大高校など市内4つの高校の茶道部の生徒らおよそ30人が参加しました。生徒たちはまず茶釜などに代表される「天明鋳物」の製法について説明を受けました。

続いて手や口を清めたあと身長よりも低い位置にある入り口から一人一人茶室に入ります。生徒たちは人間国宝田村耕一の茶碗にも触れふるまわれたお菓子やお茶をじっくりと味わうと作品の魅力や、茶道の奥深さについて思いを巡らせていました。