とちぎテレビ

病気や高齢といった日常的に介護が必要な家族などを支える「ケアラー」の支援を検討する協議会が19日、宇都宮市で開かれ、ケアラー支援のためのガイドラインの作成など今年度の重点事業が報告されました。

この協議会は、県のケアラー支援条例が施行されたことを受け、去年3月に設置されました。学識経験者や支援団体など20人の委員で構成されていて、19日は県庁で今年度初めての会合が開かれました。

会議では、県が昨年度まとめた「県ケアラー支援推進計画」に基づいて取り組む重点事業が報告されました。それによりますと、さまざまな分野にまたがる関係機関の連携強化に向けてそれぞれの役割や、支援が必要なケアラーに気付くポイントそれに望ましい対応方法などを盛り込んだ共通のガイドラインを年度内に作成する予定です。

また、AIチャットポッドにより、いつでもどこからでも相談でき、適切な相談窓口の情報を提供するなどの機能を備えたケアラー支援のWEBページを作成するとしています。

ケアラーを支援する人材の育成や確保に向けては、地域包括支援センターの職員などを対象に知識や技術の向上に向けた研修を行い、センターの相談機能の強化や充実を図ります。

ほかにもケアラー本人の健康管理や県内の相談・支援窓口などを掲載するケアラー手帳を作成する方針で委員からは「ケアラー手帳は実効性のあるものにしてほしい」など要望や意見が出されました。