とちぎテレビ

7月8日から14日までの1週間に報告された新型コロナウイルスの栃木県内の感染状況です。新たな変異株の登場で県内でも感染者が増加しています。

県は、県内の定点医療機関から報告のあった新型コロナウイルスなどの新たな感染者の数を毎週木曜日に発表しています。

7月8日から14日までの1週間に報告された新型コロナウイルスの感染者の数は622人でした。1つの医療機関あたりでは2週前(4.47人)の2倍近い8.18人となり、4週続けて増加しています。

年代別で見ますと、多い順に10代が145人、50代が74人、40代が73人となっています。

宇都宮市にあるさくらがおかクリニックでは、発熱やのどの痛みなどを訴えて診察に訪れる人がこれまで週に1人か2人程度だったものが先週末から毎日のように訪れるようになりほとんどが陽性だということです。

その理由の一つに新たな変異株「KP・3」の感染拡大を挙げています。

さくらがおかクリニックの依田祐輔院長は「KP・3は感染力が強く、今までの免疫システムをかいくぐっていくのではないかと言われている。」と話します。

熱中症対策のためエアコンの使用頻度が増える時期ですが感染予防のためにはこまめな換気も必要です。

依田院長は「感染予防対策として1・2時間に1回の換気でも十分」と話します。

一方、ウイルス性の感染症で口の中や手足などに発疹が出る手足口病も感染が拡大しています。

7月8日から14日までの1週間に報告された感染者の数は876人でした。1つの医療機関あたりでは18.25人となり増加が続いています。県内の全ての地域で警報レベルになっています。

せきやくしゃみなどによる感染が多いということで、県は、こまめな手洗いといった対策を心がけるよう呼びかけています。

65歳以上の高齢者らを対象にした新型コロナウイルスワクチンの定期接種が10月1日から始まることが18日、厚生労働省への取材で分かりました。

具体的な接種期間は、令和7年3月31日までの間で各自治体が決めます。