【コラム】職場でのタバコ休憩は「不公平」?Xから読み取れる非喫煙者のホンネは

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J-CASTならびにTogetterのnoteに連載中のコラム「3分くらいでわかる週刊X(Twitter)トレンド」をTogetterオリジナルにて掲載します。毎週月曜日、X上で話題になった社会的現象に関するXユーザーならではの反応を解説していきます。

 

タバコ休憩」はリフレッシュできるひとときですが…

2020年に健康増進法が改正されてから、望まない受動喫煙を防止するための対策が進み、タバコを吸う習慣を持つ人にとってはすっかり厳しい世の中になりました。X(Twitter)では喫煙者に対して寛容な態度の人もいますが、厳しい見方が広がっているようです。

ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいでわかる週刊X(Twitter)トレンド」、今回は「タバコについて、非喫煙者の隠れたホンネ」を掘り下げます。

タバコ休憩はずるい?公平にするため「おやつ休憩」を作った会社も

勤務中に席をはずし、喫煙場所へタバコを吸いに行く、いわゆる「タバコ休憩」。これについて、「不公平」だと考えている人もいるようです。

「もしも、タバコ休憩で頻繁にいなくなる社員がいて、他の社員から不公平だと言われている、どう対応しますか?」→「おやつ休憩を作る」「禁煙手当」などアイデアが上がる

経営者であるXユーザーが架空の話として、タバコ休憩で頻繁にいなくなる社員に対し、不公平だと他の社員から噂されるようになった場合、どう対応するかを呼びかけました。すると、タバコ休憩に対する意見やアイデアが多数持ち上がってきました。

喫煙者と思われるXユーザーからは「勤務時間外扱いにすべき」「吸わない側からしたら不公平に感じます」「なぜタバコで離席中の人のために、自分の仕事の手を止めて、その人宛ての電話のメモを置きに行かないといけないのかと、苛立つばかりです」と厳しい意見が集まりました。

中には「仕事に支障をきたす場合はルールを設けるべき。業務をこなし、自分の成果を出している場合はいいのでは?」といった、喫煙すること自体は否定していない声もあります。

また、実際に企業で行われている対策として、タバコ休憩を全面禁止にしている企業の例や「非喫煙者に手当を支給、禁煙成功者に20万円支給」「全員におやつ休憩を取ってもらう」といった事例も寄せられていました。

タバコ休憩の回数が何回も重なれば、結果的に多く休憩を取っていることになり、吸わない人が不公平感を抱くのは致し方ないでしょう。しかし多くの企業が受動喫煙対策を進めている現在、タバコ休憩という行為も今後は消えていくかもしれません。

タバコ吸っていいですか?」の聞き方を変えてみたら…

喫煙者の皆さんは、タバコを吸いたい人から「吸っていいですか?」と聞かれた時どう答えているでしょうか。お笑い芸人の九月さんが、タバコを吸う前に相手に確認する時の聞き方についてXに投稿し、さまざまな反応がありました。

初対面で「タバコ吸っていいですか?」と聞くと8割方「どうぞ」と言うけど、本当に8割がOKなのか?→試しに「タバコ吸わないほうがいいですか?」に変えてみた結果...

九月さんは初対面の相手の前でタバコを吸う際「タバコを吸っていいですか?」と確認していたところ、8割の人が「どうぞ」と答えていたそう。しかし、どうぞと言ってくれた8割の人たちは本心からOKだと思っているのか疑問に思い、試しに「タバコを吸わないほうがいいですか?」と聞いたところ「どうぞ」と言う人と断る人との割合が「五分五分」になったのだそうです。

この結果をもとに九月さんは「そもそも『タバコを目の前で吸ってほしい』と言ってくる人間がフェチ以外では存在しない以上、非喫煙者の前では吸わない方がいい(ということ)が前提なんだとも思う」と述べています。

一連の投稿についてXユーザーからは「内心、臭いから吸うなよって思ってるけど面倒くさいので『どうぞ』って言いますね」「本当は吸ってほしくないのにどうぞと言う人はそこそこいる。私もその一人」「目の前の人に『いいえ』と言うより『はい』の方が言いやすいのでしょうね。考えさせられる」と、本音と思える感想が上がっていました。

喫煙していいか聞かれたら「はい」とするほうが言いやすいという心理や、喫煙者に対し寛容であろうとする気持ちからOKを出しているのでしょう。しかし、確認の仕方を変えるだけで答えも変わったことを考えると、やはり非喫煙者の本音は「吸って欲しくない」のだと思われます。

喫煙後45分間エレベーター乗車禁止」のルールに「やりすぎ」の声も

受動喫煙を防ぐための法律に基づき、企業等ではさまざまな対策が行われています。その中には「さすがにやりすぎでは」との声が上がった施策があります。

奈良県の生駒市役所では職員に対し「喫煙後45分間はエレベーター使用を禁止する」という受動喫煙対策を始めました。報道によると「45分間」という時間は喫煙後も呼気に有害物質が残るという研究結果を元に定めたものであり、仮にルールを破った職員がいても罰則は設けていないとのこと。

これってやりすぎ?生駒市役所が導入する「喫煙後45分間はエレベーターの利用禁止」の取り組みに賛否両論の声

この対策についてXでは「こういった取り組みは全国に広まってほしい」という賛成の声が挙がりましたが、一方で複数のXユーザーから「タバコは臭くて有害なのはわかるけど…やり過ぎ感がある」「タバコは悪いものだから、何でもしていいのかっていう話にもなりそう」などといった感想がありました。

タバコを吸ったあとエレベーターには乗れないという規則には思わず非喫煙者も驚いた様子でしたが、罰則規定がないことからも、基本的には喫煙者のマナーに期待を寄せていることがうかがえます。

Xにおける、喫煙者に対する非喫煙者からの投稿を見ていると、喫煙を許容している人であっても本心では不快に感じている人も少なくないことが見えてきます。厳しい内容ではありますが、喫煙者には、より一層マナーに注意していく必要があると言えるでしょう。

以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド」でした。次回もお楽しみに。

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