漫画「左右盲」のカット。男性のイラストを描くのが苦手で、作中では夫を美少女として表現しているという(ちむさん提供)

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 左右盲の妻をサポートする夫について描いた漫画「左右盲」が、Instagramで1800以上のいいねを集めて話題となっています。

「左右盲」で、とっさに左と右が判別できない妻。困っているときには、夫がいつもジェスチャーで分かりやすく教えてくれるのですが、夫はその癖が会社でも出てしまうことがあり…。読者からは、「私もとっさに聞かれるとパニックになります」「初めて知りました!」「私も左右盲です」などの声が上がっています。

視力検査や教習所で困ることも

 この漫画を描いたのは、Instagramで漫画を発表している、イラストレーターのちむさんです。ちむさんに、作品についてのお話を聞きました。

Q.今回、漫画「左右盲」を描いたきっかけを教えてください。

ちむさん「エピソードを漫画にしたら面白いかな、と思ったからです。『左右盲』は、自分の中で珍しい特性だと思っていたので」

Q.これまで、左右盲で特に困ったことはありますか。

ちむさん「小学校の視力検査では、左右を伝えなくてはいけないので困りました。また、通っていた自動車教習所では、『ここを右折ね』と言われた場所で左折してしまうなど、とっさに左右を判断しなければいけないシーンが多かったので、困りました…」

Q.もし、ちむさんのように左右が分からなくて困っている人を見かけたら、私たちはどのようにサポートしたらよいでしょうか。

ちむさん「『こっちだよ〜』と、指さしをしていただけたらうれしいです」

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

ちむさん「夫と結婚してからですね。イラストが好きな夫の影響で描き始めました。なお、男性のイラストを描くことが苦手なので、作中では夫を美少女で表現しています」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。

ちむさん「少しずつクオリティーを上げつつ、自分のペースで楽しく描き続けたいです」

Q.漫画「左右盲」について、どのような意見が寄せられていますか。

ちむさん「左右盲に対する共感のコメントをたくさん頂きました。また、『腕時計、お勧めですよ』など、独自の対策を教えてくださる人も。『自分だけがしている』と思っていたことに共感していただけたので、とてもうれしかったです」