Photo: Kyle Barr / Gizmodo

折りたたんだままでも快適!

折りたたみスマートフォンって、なにが伸び悩みの課題なのでしょう? まず高すぎです。あと閉じた状態のとき、できることが限られすぎていて中途半端という意見も。しかしながら、その両方を解決した、Motorola(モトローラ)の縦折りコンパクトタイプのRazrシリーズ最新作が、いよいよ来月発売されますよ。

アウトディスプレイがデカい!

Motorolaが発売するRazrシリーズの最新作。コスパに優れた「Razr 50」の価格は700ドル(約11万2000円)となっており、この値段で最新の折りたたみスマホが手に入る時代になりました。一方、ハイエンドな「Razr 50 ultra」は、1,000ドル(約16万円)の販売価格。まもなくSamsung(サムスン)が投入してくるとされるGalaxy Z Flip 6に対抗するモデルとなりそうです。

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Razr 50 ultraの最大の特徴は、もう端まで全面に広がったアウトディスプレイ。全面表示するにはカメラレンズが気になりますけど、折りたたんだまま4インチのタッチスクリーンが使えるのは魅力です。これなら開いてビッグサイズのディスプレイをチェックせずとも、閉じた状態のままかなりのことができそうですよね。

一方、Razr 50には、3.6インチのアウトディスプレイが備わります。昨年の「Razr 40」では、1.5インチサイズのシンプル表示のみだったアウトディスプレイ。その代わりに低価格を実現していました。ところが、Razr 50は、いわば昨年まで「Razr 40 ultra」に備わっていた3.6インチのアウトディスプレイが標準装備されてきたイメージです。こちらの方が買いだったりするかもしれません。

両モデルの違いは?

1,000ドルというRazr 50 ultraの価格は、やはり購入にあたってハードルも感じます。もうちょっと出せば、ハイエンドなSamsungのGalaxy S24 Ultraだって購入できそう。しかしながら、昨年までのRazrシリーズの課題を解決して、よりサクサクと動作し、ヒンジのゴツさを感じさせない仕上がりとなっていますよ。

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Razr 50 ultraは、Qualcomm(クアルコム)製のSnapdragon 8S Gen 3プロセッサを採用。12GBのRAMを備え、開いたときの6.9インチpOLEDディスプレイは、HDR対応の美しい表示と165Hzのリフレッシュレートを実現しています。ピンクカラーが際立つ4色のカラバリ展開となる模様。レザータッチのエクステリアもいいですね。

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一方、Razr 50は低価格を実現すべく、目新しいMediaTek製のDimensity 7300Xプロセッサを採用。まだ今年6月に登場したばかりの4nmプロセッサのため、ベンチマークスコアなどは未知数ですが、ハイエンドでなくてもどこまで使えるレベルかが楽しみなところでしょうか。8GBのRAMを備え、開いたときの6.9インチのpOLEDディスプレイは、120Hzのリフレッシュレートに留まります。オレンジカラーが際立つ3色のカラバリ展開になりますよ。

現状でベストな折りたたみスマホ?

Razr 50もRazr 50 ultraも、これまで折りたたみスマホの要となるヒンジ構造がイマイチとされてきた課題を克服。本当に片手でパカパカと開け閉めしやすくなったことを実感できます。

あと両モデルとも90度まで半分だけ開いて、アウトディスプレイをファインダーのように表示させ、50MPのメインカメラでセルフィー撮影できてしまうのは、やっぱり使いやすい。ある意味、これぞ縦折りデザインの折りたたみスマホの強味でしょうね。新たにビデオ撮影の自動起動がスムーズになっています。

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昨今の流れに乗って、両モデルともカメラまわりのAI機能が強化されたんだとか。より美しい写真と動画へ、AI処理で仕上げてくれますよ。

さらに、水中でも使えるIPX8レベルの防水性能が備わってきたのも、うれしいポイントでしょう。Galaxy Z Flip 6の完成度が気にはなりますけど、グンと低価格なRazr 50で満足できれば、これぞベストな折りたたみスマートフォンとなるインパクトでデビューしてきそうです〜。

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2023年のベスト折りたたみスマホ。意外に縦折りデザインが豊作だった