「1億でどうです?」高橋一生の“圧”に見入る!『ブラック・ジャック』口達者な取引に「手塚漫画から飛び出たよう」
連載開始50周年を迎えた手塚治虫の名作医療漫画『ブラック・ジャック』。高橋一生主演で24年ぶりにテレビドラマ化され、6月30日(日)に放送された。
ドラマ前半、無免許の天才外科医であるブラック・ジャック(高橋一生)は、子どもが鉄骨の下敷きになってしまった事故現場に遭遇する。そして、事故を起こしたドライバーに対し、“人殺しになりたくなければ”と法外な治療費を払うよう捲し立てた。
高橋の迫力ある芝居が視聴者の心を掴んでいる。
◆じわじわと追い込むブラック・ジャック
物語前半、ブラック・ジャックは、子どもが事故で鉄骨の間に挟まれているところに出くわした。すでに救急車が駆けつけていたが、クレーンの到着が遅れており手が出せないよう。
子どもの母親が泣き叫ぶなか、ブラック・ジャックは子どもの状態を観察すると、「1億でどうです?」と言い放つ。
すかさず母親が「出します!」と返すと、ブラック・ジャックは「あなたじゃない、ドライバーのほうですよ」と事故を起こした男に話しかけた。
戸惑うドライバーにブラック・ジャックは、「事故を起こし子どもが死んだとなれば、あなたもあなたの会社も大問題でしょう」と淡々と語る。
さらに、周囲でスマートフォンのカメラを向ける野次馬を眺めながら、「それに、もう晒されるのは避けられそうにないです」「明日にはあなたは誰もが知る人殺しだ」と続けた。
ブラック・ジャックが「どうなるんでしょうね、あなたのご家族。奥さん、お子さん、お母さん、お父さん、おばさん、おじさん…」と捲し立てると、ドライバーはたまらず「払う!会社にかけあってなんとかする」と返すことに…。
ブラック・ジャックが徐々に語気を強めながらドライバーを追い込んでいく姿は迫力満点。SNS上では「手塚漫画から飛び出たよう」「実写の最適解」「高橋一生あんな声出せるんだ」といった反響が寄せられていた。
その後子どもを病院へ運んだブラック・ジャックは、一度切断した両腕を再びつなぎ合わせるという難しい手術に挑むことに。
別の医者が「無理だ」と戸惑うと、ブラック・ジャックは低い声で「邪魔するなら出てけ」と言い放つ。貫禄たっぷりな高橋一生版ブラック・ジャックに一気に魅了されてしまう一連のシーンとなっていた。