KRY山口放送

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●未明から山口県内は立て続けに非常に激しい雨で大雨災害の危険が急激に高まる
●警戒レベル4…土砂災害警戒情報発表や自治体から避難指示発表の所も
●今夜遅くにかけて大雨災害に厳重警戒 あす2日(火)明け方にかけて度々激しい雨のおそれ
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山口県内は、1日(月)未明から立て続けに非常に活発な雨雲が流入し、今年の梅雨の中で最も大雨災害の危険が高まっています。

午前6時時点で、警戒レベル4相当の「土砂災害警戒情報」が、下関市、山口市、岩国市、周南市に発表されているほか、広範囲で大雨警報が発表中です。

また、河川水位も急激に上昇し、氾濫の危険が高まっている所もあり、椹野川水系仁保川に、警戒レベル4相当の「氾濫危険情報」が出ています。洪水警報も広範囲に発表されています。

各自治体からは、警戒レベル4の「避難指示」などの避難情報が出ている所も多くなっています。身の回りの状況に十分気を付けて、できるだけ安全を確保できる場所で過ごす心がけをお願いします。

県内は、きょう1日(月)の未明から非常に活発な雨雲が次々に流れ込み、山口市付近で午前3時40分までの1時間に約70ミリの非常に激しい雨を解析したほか、東厚保や鹿野で1時間50ミリ超の非常に激しい雨を観測しました。

29日(土)の降り始めからの雨量は、多い所で200ミリを超えた所があるなど、今年の梅雨の中でも一番の、まとまった雨量となってきています。

まだ県内の西には活発な雨雲が連なっており、このあとも次々に県内に流れ込んで、1時間最大60ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。あす2日(火)朝までの24時間で、さらに多い所200ミリの雨が降る予想で、一段と大雨災害の危険が高まるおそれがあります。

長時間、続いている雨に加えて、一気に大きな災害を引き起こす引き金になりやすい非常に激しい雨も、まだしばらく見込まれる状況です。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、危険な場所からは一刻も早く離れて、安全最優先の心構えで、このあともお過ごしください。

きょう1日(月)の山口県は、度々激しい雨が降りやすく、特に昼頃にかけては中部東部の瀬戸内側を中心に、非常に激しい雨が降るおそれがあります。大雨災害が多発的に発生する危険もあります。できるだけ危険から離れた場所で過ごすよう心がけていきましょう。

あす2日(火)は明け方にかけて激しい雨に注意が必要ですが、にっちゅは次第に雨は小康状態になる見込みです。その後、しばらく、蒸し暑さがかなり厳しい日々となりますが、天気は今ひとつスッキリせず、来週にかけても、まだ梅雨は続きそうです。

(KRY山口放送 気象予報士 秋山幸輝)