廃棄される服を“鉛筆”に再利用!体操服の製造会社が画期的な取り組み

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2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、暮らしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、服のはぎれを“鉛筆”にアップサイクルしている宮森穂(ミヤモリ代表取締役社長)さん。

宮森さん:「私たちは体操服を製造していますが、その過程で出たはぎれを繊維炭に作り替えて鉛筆を作っています」

化学繊維などが混じった服のはぎれを炭にするには、熱の当て方や温度管理などの繊細な技術が必要だ。

宮森さんは、多くの企業と協力し、およそ2年半をかけて鉛筆を完成させた。

宮森さん:「もともとは私たちがこれまで燃焼処分などにしてきた体操服のはぎれを再利用することで、CO2排出の削減につなげられないかと考えていました。そこから服のはぎれを炭にして有効活用するというアイデアから生まれたのがこの鉛筆だったんです」

宮森さんは、地元の小学校で特別授業を開催。子どもたちに鉛筆の実物を見せながら服を炭にする技術を伝えることで、環境問題について考えてもらうための活動も行っている。

廃棄物に新たな命を与える宮森さんが未来に叶えたい夢は?

宮森さん:「私たちの会社では“地球の再生”という目標を掲げています。今後は繊維炭をいろいろな資源として活用していく研究を進めていきたいです。そしてこの取り組みを世界に広めていきたいと考えています」