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Amazonの人気ドラマ「ザ・ボーイズ」で一際目を引くヒーローの1人が、ブラック・ノワールだ。全身を黒スーツに包み、無口、それでいて最強の戦闘能力を持つというクールな存在のブラック・ノワール、実は原作コミックではその正体について衝撃的な設定が与えられている。

ファンの間では、ドラマ版でコミックの設定が踏襲されるか否かに関する関心が寄せられていたが、このたびショーランナーのエリック・クリプキが米とのインタビューでアンサーを示した。

この記事には、コミック版「ザ・ボーイズ」、ドラマ版「ザ・ボーイズ」のネタバレが含まれています。

©Amazon Studios 「ザ・ボーイズ」コミック版ブラック・ノワールはホームランダーのクローン、ドラマでは踏襲される?

単刀直入に言うと、原作コミックでのブラック・ノワールは、ホームランダーのクローンという設定だ。ヴォート社がコンパウンドVを用いて生み出し、本体のホームランダーが一線を超えてしまった時に殺すことができる存在として用意された。

コミックではドラマ版同様にその素顔をブラックスーツで隠し、セブンに加入した後もその正体を知る人物はチームに1人もいなかった。さらに、クローンは異常行動を見せるようになり、ホームランダーの格好をして虐殺行為をするなど、化けの皮を剥がすようになる。

この驚きの設定は、これまでのドラマ版「ザ・ボーイズ」では描かれておらず、さらには最後まで描かれることはないようだ。ショーランナーのクリプキはコミック版から設定を踏襲することについて「興味はありませんでした」と語り、その理由を明かしている。

「コミックでの彼は、ホームランダーのクローンです。彼こそが、恐ろしいこと全てをやっていたのです。これはすごいどんでん返しですよね。待てよ、自分がずっとそうだと思っていたヴィランは、ヴィランじゃなかったんだとなります。個人差もあると思いますが、ファンは怒ると思いますね。僕はそうなりませんが、自分にとってもあまり満足する内容ではないなと感じました。僕なら、ヴィランだと思っていた人にヴィランになってもらいたい。なので、クローンのアイデアにはそこまでハマらなかったんです。」

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さらに、クリプキはクローンというアイデアについて、「少しこの番組には魔法的すぎると思うんです」と語る。「僕たちは、スーパーヒーローだけを滑りやすいバナナ(の皮)のように描き、それ以外はできるだけ地に足のついたものにしようと言っているんです」と、作品の意向にそぐわないと考えていることを明かした。

その代わりと言ってはなんだが、ドラマ版シーズン4では、クローン能力を有するスプリンターというヒーローが登場する。強烈さで言えばシリーズ指折りで、第2話でその活躍を見ることができるぞ。

「ザ・ボーイズ」シーズン4第1~3話はAmazon で配信中。

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