クロアチア戦で最年少アシストを記録したヤマル photo/Getty Images

写真拡大

スペイン代表は15日、EURO2024・グループBの初戦でクロアチア代表と対戦。前半だけで3点を奪うと、最後までこのリードをきっちり守り切り、3-0の快勝を収めた。“死の組”突破へ向けて白星発進を決めている。

そんな一戦で注目を集めたのは、やはりスペイン期待の超新星FWラミン・ヤマルだろう。

今季、所属クラブのバルセロナで公式戦50試合に出場し、7ゴール10アシストを記録していたヤマル。2023年9月にA代表デビューを飾ったばかりで、ここまでわずか7キャップではあったが、EURO2024でも初戦から見事にスタメン入り。同大会史上最年少となる「16歳338日」でデビューを飾った。しかも、ただデビューを飾るだけでなく、しっかりと結果も残してみせた。

まずスペインの2点目のシーン。ファビアン・ルイスが鮮やかな切り返しで相手を2枚かわしてゴールを決めたが、始まりはヤマルが右サイドの高い位置でしっかりボールをキープしたところからだった。

そして、前半ATの3点目のシーンでは、変化をつけた右CKからヤマルは、インスイングのクロスでDFとGKの間を狙い、ダニエル・カルバハルのゴールをアシスト。もちろん、大会史上最年少でのアシストだ。また、データサイト『opta』によると、カルバハルもEUROにおけるスペイン代表の選手としての最年長(32歳156日)ゴールを記録したという。

2-0でハーフタイムと迎えるのと、3-0でハーフタイムを迎えるのでは、大きな違いだ。この16歳差のコンビで生み出したゴールが、勝利を大きく手繰り寄せたといっていいだろう。また、ヤマルはそのほかにもドリブルなどで違いを見せつけるシーンがたびたびあった。16歳という年齢、代表での初の大舞台ということを全く感じさせないプレイを披露してみせたのだ。

ヤマルはこの調子で輝きを放つことができるのか。EURO2024の主役となる可能性も十分あるだろう。今後の活躍にも注目が集まる。