軽自動車の「白っぽく見えるナンバー」なぜ増えた? 軽であること隠したい!? 導入7年「図柄入りナンバー」の現状は?

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軽で人気の「図柄入りナンバープレート」とは?

 軽自動車といえば「黄色ナンバー」というのが常識でしたが、近ごろ黄色ではなく白いナンバーの軽自動車を見かけることが多くなった印象を受けます。
 
 この軽自動車に装着された白いナンバープレートは「図柄入りナンバープレート」という名称で、イベントを盛り上げることや地域の活性化を目的に国土交通省が2017年から交付開始したものです。

軽自動車用の全国版図柄入りナンバープレートのイメージ(画像:国土交通省)

 図柄はナンバープレートの交付料金に加え1000円以上の寄付をするとフルカラー版を選択できますが、寄付をしない場合はモノトーン版となります。

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 ただし白ナンバーといっても、軽自動車用のナンバーは基本的に白地に黄色の縁が付くデザイン。登録車のそれとは異なるので詳しい人が見れば、すぐに軽自動車だとわかります。

 例外は、図柄入りナンバープレートの第1弾だった「ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレート」と、第2弾の「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレートです。これらは軽自動車であっても黄色い枠はなく、登録車の特別仕様ナンバーとカラーリングはまったく同じでした。

 また、この2つの寄付なし版はモノトーンの図柄は入らず小さなエンブレムが右上に入るだけ。一般の白ナンバーに見えますが、残念ながらすでに交付を終了しています。

 現在選択できる図柄入りナンバープレートは、「大阪・関西万博特別仕様ナンバープレート(2026年12月26日まで)」「全国版図柄入りナンバープレート(2027年4月30日まで)」「地方版図柄入りナンバープレート」の3種類です。

 このうち大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートと全国版図柄入りナンバープレートは所有するクルマの登録地(使用の本拠地)がどこでも交付可能ですが、地方版図柄入りナンバープレートは導入されているナンバーの管轄地域に登録するクルマのみが対象。

 さらに「ご当地ナンバー単位(58地域)」、「都道府県単位(秋田県・沖縄県・群馬県・東京都・栃木県)」、「既存のナンバー単位(いわき・岡崎・堺・那須・広島)」に分類されます。

 ちなみに、ご当地ナンバーでは「飛鳥」「富士山」「出雲」といった、歴史や世界遺産のある地域の人気が高い傾向にあるようです。

 むかしから「煽られるほどではないが、強引に割り込まれる」という軽オーナーの意見は少なくありません。

 実際「見栄とかではなく危険回避の意味で、パッと見では軽自動車とわからなくするために図柄入りナンバーにしています」という声が多数あがっています。

 首都圏のディーラーマンによると、「ほとんどのお客様が図柄入りナンバーを選ばれています」というほど普及しており、多くが「ナンバーフレームを付けて黄色い縁をあまり見えないようにしていらっしゃいます」とのこと。

 やはり、軽自動車でも可能な限り白ナンバーっぽく見せるのが現在のトレンドのようです。

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 図柄入りナンバープレートを装着するには、新車や中古車を購入するタイミングで販売店に依頼するのが一般的です。もちろん購入の諸経費に代行手数料は加算されますが、そのぶん手間は一切かかりません。

 また、すでに所有(登録)しているクルマのナンバーを図柄入りに交換する場合も、販売店、あるいは行政書士に委託可能ですが、自分で申し込むこともできます。

 方法は「軽希望番号予約センター窓口」での申し込み、「専用サイト」から申し込み、「軽希望番号予約センター」への郵送/FAXでの申し込み(代行サービス)の3つ。どれも申し込み(書類への記入など)には車両の情報が必要になるので、車検証を手元に用意しておけばスムーズに申し込みできるでしょう。

 交付手数料は地域によって異なり、だいたい7000円〜1万円程度。なお、軽自動車で図柄入りナンバーを選べるのは自家用のみで事業用(黒ナンバー)は対象外です。