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 MLBが審判員のパット・ホバーグ氏(37)をリーグの賭博規則に違反したとして懲戒処分にしたと14日(日本時間15日)、米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が報じた。ホバーグ審判員はこの処分を不服を申し立てたという。

 同サイトの問い合わせに対し、MLBが「今春キャンプ中にホバーグ氏のスポーツ賭博の規則違反について調査を開始した」と認め、その上で「調査中、ホバーグ氏は審判として出場していない」とした。

 また、MLB側は「調査では、ホバーグ氏が審判を務めた試合が何らかの形で操作されたりしたという証拠は見つからなかったが、MLBは懲戒処分が正当であると判断した」とし「ホバーグ氏が決定に対して不服を申し立てることを選択した。従って、手続きが終了するまで、これ以上のコメントはできない」と回答したという。

 同サイトや「ESPN」などによると、ホバーグ氏は09年にプロの審判員としてキャリアをスタート。22年には初めてワールドシリーズ審判員も務め、第2戦で球審として129のボールとストライクをすべて正しく判定した完璧なパフォーマンスで知られている。同氏はMLBで最高のボール、ストライクを判定する審判として広く認められているという。今季は審判として出場していない。

 スポーツ賭博をめぐってはドジャース・大谷翔平の元専属通訳だった水原一平被告が違法賭博の借金返済のため、大谷の銀行口座から金を盗んで不正送金したとする銀行詐欺などの罪で訴追。球団から解雇されている。

 また、今月4日にはパドレスのトゥクピタ・マルカノが野球賭博を行い、規定に違反したため永久追放処分となった。ただ、ホバーグ氏に対する捜査はマルカノの捜査とは無関係とみられる。

 審判員は選手と同様にMLBの賭博を規制する規則の適用を受けるという。