【新生姜の保存】足が早いのでカットして冷凍が正解!1か月大丈夫♪解凍して炒め物と甘酢漬けに挑戦

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管理栄養士のともゆみです。今が旬の新生姜は、根生姜と比べて辛さがマイルドで柔らかく、とても食べやすい食材です。ですが、1個が大きく、あまり日持ちしないのが難点。そんな新生姜の保存には、冷凍が便利なんだそう。ニチレイフーズのホームページ内の「ほほえみごはん」というサイトで、丁寧に保存方法が紹介されていましたよ。ここではその方法と、新生姜を使った料理を紹介していきます。

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冷凍食品で有名なニチレイフーズでは、ホームページ内に「ほほえみごはん」という食サイトを運営しています。「冷凍で食を豊かに」をコンセプトに、食材の保存方法や時短料理など、さまざまな食の知恵を授けてくれていますよ。

新生姜の冷蔵保存方法

新生姜をキッチンペーパーを数枚使ってしっかりと包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。これでみずみずしさを約10日間キープできます。



10日以上保存する場合は冷凍で保存します。

新生姜の冷凍保存方法(スライス編)

新生姜をスライスして冷凍すれば、凍ったまま炒め物や煮物などに使えます。保存期間は1か月です。

【冷凍方法】
1. 新生姜は洗って水気を拭き取ります。皮の近くの方がより香りが強いので、皮は残し、気になるところだけ切ります。黒ずんでいる部分やかたくなっている部分を薄く切り落とします。ピンク色の部分は、先のかたい部分だけ切り落とします。



2. 新生姜を2mm厚さに切ります。繊維を断ち切るように切ると、調理時に味が染み込みやすく辛みもマイルドになります。



3. Mサイズの冷凍用保存袋に入れてできるだけ空気を抜いて封をし、冷凍庫で保存します。保存袋に入れる際、使い切りやすい小袋で冷凍することで、冷凍庫から出し入れすることによる温度変化の影響を減らせます。



【解凍方法】
凍ったまま袋ごと軽く揉んでほぐし、使いたい量だけ取り出して、炒め物などに使います。スライスした新生姜をさらに千切りやみじん切りにするときは、室温に1分ほどおけば切りやすくなります。

「新生姜と鶏肉と長ねぎの甘辛風味の炒め物」を作ってみた!

サイトでおすすめしていた炒め物を作ってみます。分量は明示されていなかったので筆者オリジナルです。

【材料】
冷凍新生姜(スライス)…40g
鶏もも肉…120g
長ねぎ…1/2本
油…小さじ1
焼き鳥のたれ(市販)…適量

【作り方】
1. 鶏肉は一口大に、長ねぎはブツ切りにします。

2. フライパンに油を引き、中火にかけます。鶏肉と長ねぎ、冷凍のままの新生姜を入れて炒めます。

3. 鶏肉に火が通ったら焼き鳥のたれをからめて出来上がりです。



甘辛味の炒め物に爽やかな新生姜が合いますね。新生姜がさほど辛くなく全体に馴染んでいます。新生姜を炒める料理を今までやったことがなかったので新鮮です。違和感なくおいしく食べられます。

「新生姜の甘酢漬け」にも挑戦!

スライスして冷凍した新生姜を使えば、電子レンジであっという間に作れちゃいます。

【材料】(作りやすい量)
冷凍新生姜(スライス)…100g
砂糖…大さじ1と1/2弱(15g)
寿司酢(市販品)…1/2カップ
※酢1/2カップ・砂糖大さじ5(45g)・塩少々で代用可能

【作り方】
耐熱ボウルに新生姜・砂糖・寿司酢を入れ、ふんわりとラップをかけて600Wの電子レンジで3分程度加熱します。粗熱がとれたら密閉保存容器に入れます。冷蔵庫で1か月程度保存可能です。



きれいなピンク色になりました。食べてみます。作りたてなのに中まで味が染みていてすごい。市販のものよりもシャキシャキした食感があって味もちょうどいい甘さ加減でおいしいです。こんなに簡単に作れてこの出来上がりはびっくりです。レンジで作ったとは思えないですね。



新生姜の冷凍保存方法(スティック編)

新生姜の風味をそのまま楽しむなら、太めのスティック状にカットして冷凍するのがおすすめです。香りや食感をそのまま味わうレシピにぴったりです。保存期間は1か月です。

【冷凍方法】
新生姜を厚さ3~5mm、長さ3~4cmのスティック状に切ります。繊維に沿って切ると、辛みと食感が際立ちます。Mサイズの冷凍用保存袋に入れてできるだけ空気を抜いて封をし、冷凍庫で保存します。



【解凍方法】
凍ったまま袋ごと軽く揉んでほぐし、使いたい量だけ取り出して加熱調理します。凍ったまますりおろせば、生のまま薬味としても使えます。

おすすめは「新生姜の豚肉巻き」。豚ロース薄切り肉を半分に切り、冷凍したスティック状の新生姜1かけをくるっと巻いて、中火にかけたフライパンで豚肉に火が通るまで焼きました。皿に盛り付けポン酢じょうゆをかけて出来上がりです。



あ、おいしい。新生姜が塊ですが、想像していたよりずっと辛くなく食べやすいですね。豚肉の旨味と新生姜の爽やかな辛味がよく合います。ポン酢じょうゆもさっぱり感を高めてくれます。

根生姜と新生姜の違い

薬味によく使われる根生姜は、収穫後に貯蔵され、一年中流通可能となったものです。一方、新生姜は根生姜を収穫してすぐに出荷するため、瑞々しく、辛味も香りもマイルドで、生食にも適しています。新生姜の特徴として、茎の付け根に紅色が残っており、酸と反応するときれいなピンク色になります。これは、甘酢漬けの際に利用される特性です。

根生姜は色が濃く、筋が多いのが特徴で、辛味が強く、薬効も高いため、薬味や食材の臭み消しなどに利用されます。新生姜と根生姜の違いを理解して、用途に応じて使い分けると、料理の幅が広がります。

新生姜と言えば甘酢漬けくらいしか思い浮かばなかったのですが、炒めものに使うという食べ方があることを知りました。辛味がマイルドなので食べやすく、爽やかでとてもおいしかったです。良かったら作ってみてくださいね。

参考文献:
からだのための食材大全 監修者 池上文雄 他 NHK出版
かしこく摂って健康になる くらしに役立つ栄養学 監修 新出真理 ナツメ社