野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。

今週は、『松田医院』院長で、医学博士の松田伸一先生に「梅雨どきの疲れとだるさのケア」というテーマで話を伺った。

梅雨の時期は気温や気圧の変化が大きく、冷房の効いた室内と外の気温の差で寒暖差も感じやすくなり、体調を崩す人は多い。これは自律神経のバランスが乱れてしまうことが原因として大きいと考えられているそうだ。では、その対処法はどの様な物か。

野村邦丸「松田先生体調不良にならないようにする対処法今日は教えていただけますか?」

松田伸一「対処法として3つあげたいと思います。まず健康の維持増進に非常に大切な運動というものを上げたいと思います。適度な運動を習慣的に続けるのは良いと思います。2つ目はお風呂と睡眠になります。夜になりましたら副交感神経を優位にすることで、質の良い睡眠を取ることができます。そのための方法としておすすめなのがやっぱりお風呂になります。暑すぎないお風呂にゆっくり浸かるというのがベストになります。睡眠不足も体調不良のもとになりますので、やはり適切な睡眠時間を心掛けるようにしていただきたいと思います」

邦丸「松田先生3つ目はなんでしょう?」

松田「3つ目はなんといってもやっぱり食事ですね。バランスの良い食事を心掛けていただきたいと思います。自律神経という点では、きのこに豊富に含まれるビタミンB群。これは神経の働きに重要な役割を担っている栄養素なので、積極的にきのこを取っていただきたいと思います。また脳内神経伝達物資であるセロトニンも心の健康に重要とされていますが、このセロトニンの材料となるトリプトファンっていう栄養素の吸収にビタミンB群であるB6が必要とされています。きのこを摂るとそっちのセロトニンも吸収しやすくなるかと思います。そして、ビタミンB群の中でも特に摂りたいのがビタミンB1になります。これもきのこに豊富に含まれていますが、ビタミンB1は食事で摂った糖質を代謝して、エネルギーに変えてくれる働きがあります。スタミナのアップや疲労感の軽減にも期待ができます。また余分な糖質が体内にありますと疲労感につながってしまいますので、その点でも、ビタミンB1を多く含むきのこの摂取は非常に大切になるかと思います」

邦丸「食事といいますと、摂った栄養を吸収する腸。腸内環境は大事だよってお話を専門家の方からよく伺いますがいかがですか?」

松田「その通りです。腸内環境を整えておくことは非常に大切になります。そのためには善玉菌の餌になる食物繊維が豊富に含まれているきのこを積極的に摂っていきたいなと思います。腸は栄養の入口になりますので、腸内環境が乱れていますと、せっかく食事を摂っても十分に栄養を補給することができなくなってしまいます。食物繊維は善玉菌の餌になって善玉菌を育てたり増やしたり、便のカサを増やして、腸の老廃物の排出を促したりすることで、腸内環境を整えてくれます」