中国版アプリ「抖音」のロゴ(2023年6月27日撮影)。(c)Pedro PARDO / AFP

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【AFP=時事】中国ソーシャルメディアを検閲する当局が、ぜいたくな暮らしぶりを披露することで知られる複数のインフルエンサーのアカウントを凍結する措置を講じている。

 中国国営メディアは、今月に入ってから「王紅権星」さんをはじめとする、ぜいたくを誇示するインフルエンサーの動画が「ティックトック(TikTok)」の中国版アプリ「抖音(Douyin)」から削除されたと報じている。

 王さんのアカウントは現在アクセスできなくなっている。アクセスを試みると「コミュニティーガイドラインに違反したため」と閲覧不能になった理由を伝えるメッセージが表示される。コンテンツクリエーターの王さんは、デザイナーズブランドの服や飛行機のファーストクラス、ヒスイの宝飾品などを動画で紹介し、400万人以上のフォロワーを集めていた。

 中国政府はここ数年、「拝金主義」や「低俗」なコンテンツを批判し、インフルエンサーへの規制強化に乗り出している。

 ネットの検閲当局は4月、ソーシャルメディアから不適切なコンテンツを削除する措置を開始。「虚飾に満ちたペルソナをつくり出して俗悪なニーズに応え、ぜいたくな暮らしぶりを見せびらかしている」インフルエンサーを取り締まると表明していた。

【翻訳編集】AFPBB News

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