中日・橋本侑樹【写真:荒川祐史】

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中日・橋本侑樹は25イニングでチーム1位の32奪三振…防御率1.80の安定感

 中日の26歳左腕・橋本侑樹投手が無双投球を続けている。26日のヤクルト戦(バンテリンドーム)は2回から緊急登板し、2回2/3を5K無失点。今季2勝目を挙げた。奪三振数は救援ながらチームトップの32。ファンは「いい意味でおかしい」「凄い数字」「ヤバい投手になった」と声をあげている。

 先発・仲地が1イニングで降板。橋本は2回からのスクランブル登板となったが、村上、オスナ、山田を3者連続三振に仕留めるなど、4回2死で降板するまでに5三振を奪い、勝利投手になった。

 2019年ドラフト2位左腕は今季、目覚ましい活躍を見せている。19登板で25回を投げて2勝2ホールド、防御率1.80。特筆すべきは奪三振数で、チームトップの32を記録している。2番目は小笠原慎之介で29。涌井秀章、柳裕也ら名だたる先発投手を差し置いて救援投手が1位なのだから驚きだ。

 奪三振率は11.52。20投球回以上の投手では広島・栗林良吏投手の11.95に次いでリーグ2位の数字だ。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、奪三振割合と与四球割合の差である「K-BB%」は昨年の-1.6%から22.0%に劇的改善された。

 進化する5年目左腕にファンも期待を寄せる。SNSには「奪三振数が凄いな」「まじで完全に覚醒」「安心してみていられる」「ホントに成長しましたねぇ!」「見違えるような進化」とコメントが寄せられている。左腕の今後の投球に注目が集まる。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1〜3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。