なぜここまで頑固に反対するのかといえば「(パパは)血が繋がっていなかったら絶対に息子氏を可愛がれない。ましてや兄弟なんてできたら終わりだよ。息子氏がツラい思いをするのが目に見えてる」と言う。ま〜、そりゃなぁ〜。普通に考えたらそうだよなぁ〜。

 血の繋がりは確かに大事だというのはわかるが、筆者の父は血が繋がっていても娘のお年玉貯金を使い込むような男だったので(汗)、あまり関係ないような気もする。

 筆者の周りに離婚・再婚のステップファミリーは多いが、うまくいっている。仕事でお世話になったある男性は、実子は元奥さんと暮らしていて、今育てている子どもは血の繋がりはないが「自分の子と同じ」なんだとか。

 ただ、「お前、もしも結婚したいなら子どもが2歳までのうちだと思うよ」とも言っていた。それは結局、血が繋がっていようがいまいが、幼いうちから見ていたら子どもに愛着が湧くし、むこうも懐くということらしい。あくまで彼の体験談だが「たとえば反抗期とかだったら、難しかったかもなぁ」と言っていた。

◆自然な出会いがあれば…

 筆者は、わざわざ子どもを預けてまで恋愛も婚活もする気は毛頭ないが、自然な出会いがあったとしたら無下に突っぱねるつもりもないといったところ。

 実は、全く記憶にないのだが、数年前から筆者は「可愛い男の子を産んでシンママになりたい」と言っていたそうだ。だからシンママになったときに数人から「夢が叶ったね!」と言われて、自分の発言を忘れていたので、かなりびっくりした。

 今まで口に出したことはけっこう叶っているから、口に出せば叶うのかもしれない。どなたか息子氏と私をもらってください!

<文/吉沢さりぃ>

―[ド底辺グラドル兼ライター、未婚の母になる]―

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。『bizSPA!フレッシュ』『BLOGOS』などでも執筆。X(旧Twitter):@sally_y0720