2024年5月15日にIntelが、高速インターフェース規格「Thunderbolt 5」や「Thunderbolt 4」を使って2台のPCで画面やキーボード、ファイルなどを共有する「Thunderbolt Share」を発表しました。Thunderbolt Shareを用いることで、従来のLAN経由での共有よりも高速な接続が可能になるとのことです。

Thunderbolt™ Share

https://www.intel.com/content/www/us/en/download/822291/thunderbolt-share.html



Intel's new Thunderbolt Share provides file and screen sharing without hurting network performance | Tom's Hardware

https://www.tomshardware.com/peripherals/thunderbolt/thunderbolt-share-provides-file-and-screen-sharing-without-hurting-network-performance

Thunderbolt Shareを使用するのに必要な条件が以下。

・Thunderbolt 4またはThunderbolt 5ポートを搭載した2台のPC

・OSがWindows 10またはWindows 11

・接続用のThunderbolt 4またはThunderbolt 5ケーブル

・バージョン 0.101.4826以降のIntelグラフィックスドライバー

・Thunderbolt Shareアプリのインストール

Thunderbolt Shareを用いることで、有線LAN接続の10倍以上という広帯域でデスクトップやファイル共有、ファイル同期、キーボード、マウスの操作を2台のPC間で実現することが可能になります。また、新規PCへの移行もThunderbolt Shareでより高速化できます。



さらに、Thunderbolt Shareでは2台のPCを接続する場合、ソースとなるコンピューターの解像度を維持したまま非圧縮の画面共有も可能になります。Intelは「画面やキーボード、マウス操作に関する遅延は非常に少ない」とアピールしています。



Thunderbolt Shareアプリは2024年6月初旬にダウンロード可能になるとのこと。また、Thunderbolt Shareの認定プログラムも開始され、認証を受けたPCにはロゴステッカーが貼り付けられる予定。なお、Thunderbolt Shareを利用するには、2台のPCのうち一方のPCがThunderbolt Shareの認定を受けている必要があります。



Intelのバイスプレジデント兼クライアント・コネクティビティ担当ゼネラルマネージャーのジェイソン・ジラー氏は「このテクノロジーは革新的なソリューションを市場に投入し、ユーザーがPCを最大限に活用するための新しい体験を提供するという当社の願望を実現するものです」と述べています。また、ジラー氏はThunderbolt Shareは当初WindowsベースのPCのみをサポートするものの、将来的に他のOSにも拡張する可能性を示唆しました。



Intelによると、2024年後半にかけてAcerやBelkin、Kensington、Lenovo、MSI、Plugable、Promise Technology、RazerからThunderbolt Share対応のPCやアクセサリが販売されるとのこと。また、Intelは「今後さらなるパートナーがThunderbolt Share対応製品を発売する予定です」と述べました。