韓国、パリ五輪出場逸はサッカー協会の責任? 母国メディア指摘「予見できた惨事」
野球、サッカー、バスケットボール、バレーボールは五輪に出場できず
U-23韓国代表は、現地時間4月25日に行われたU-23アジアカップ準々決勝インドネシア戦でPK戦の末に敗れ、ベスト8敗退でパリ五輪出場権を逃した。
1988年ソウル五輪以降続いていた五輪の連続出場が「9」でストップしたなか、韓国メディアは「予見された惨事」と指摘している。
FIFAランキング23位の韓国は同134位のインドネシアに先手を許すなど、苦しいゲーム展開を強いられる。さらに、1-2とビハインドで迎えた後半21分、途中出場のFWイ・ヨンジュンがインドネシアDFジャスティン・ハブナーに対してチャージを仕掛けてイエローカードを受け、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)介入でオンフィールドレビューが行われると、相手選手の足を足裏で踏んだ行為が重く受け止められて一発退場となった。
それでも韓国は後半39分、FWチョン・サンビンがサイドから個人技で持ち込んでゴールネットを揺らし、2-2の同点に追い付く。後半アディショナルタイム8分に主審に執拗に抗議したファン・ソンホン監督がレッドカードで一発退場となったが、試合はそのまま延長戦に突入し、120分間で決着が付かずPK戦へ。互いに1人ずつ失敗し2周目の12人目までもつれたなか、失敗した韓国に対し、インドネシアは成功してPKスコア10-11で敗れた。
韓国メディア「MKスポーツ」は、「運が良くなかったのではなく、予見された惨事だった」と今回の敗戦は想定内のものだと指摘。「今大会に向けて綿密に準備しなければならない先月、大韓サッカー協会がファン・ソンホン監督をU-23代表チームではなくA代表チームの指揮を執るようにした」と、ユルゲン・クリンスマンが退任したあとのA代表代表をファン・ソンホン監督が暫定的に指揮した影響があったとした。
また、韓国の総合サイト「ize」は「大韓民国の団体球技のひどい現実だ。来たる2024年のパリ五輪で韓国の選手たちがプレーする野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール競技をすべて見ることができなくなった」と、団体球技では女子ハンドボールしか五輪に出場できない現状を嘆いていた。(FOOTBALL ZONE編集部)