[西岡明彦]3強混戦のプレミア、カギを握るのはトッテナム!?
アーセナル、リヴァプール、マンチェスター・シティの3強によるプレミアリーグの優勝争いは毎週順位が入れ替わるスリリングな展開が続いています。そんなタイトルレースの鍵を握るのが暫定5位につけているトッテナムではないでしょうか。4月にマンチェスター・シティとアーセナル、5月にリヴァプール、3強すべてとの試合を残している彼らは新体制で迎えた今季に進化を続けています。
横浜F・マリノスやセルティックで攻撃手腕を評価されたアンジェ・ポステコグルー監督はクラブが持つ堅守速攻スタイルを短期間で改革、ヴィラ戦でのボール保持率が69%もあったようにゲームをコントロールすることが強みとなりました。ヴィラ戦後の指揮官は「前半は相手のアグレッシブなプレスに少し苦労したが、このまま継続すればチャンスは来るとハーフタイムに選手たちに伝えていた。今のフットボールを90分続けられたら、我々を止められるチームは少ないだろう。残り11試合、決死の勝負を続けていくつもりだ」と語りました。
上位チームで欧州カップやFA杯の試合予定がなくプレミアリーグに専念できるのはトッテナムだけ。また、マンチェスター・シティのGKエデルソン、アーセナルのMFガブリエウ・マルティネッリなど主力に負傷者が出ているライバルクラブに比べると大きな戦力ダウンがないのも彼らの強みです。シーズンは残り約2カ月、トッテナムがカギになるはずです。
文/西岡 明彦