その後もバイエルンは攻撃の手を緩めず、66分には敵陣中央やや左寄りの位置で前を向いたゴレツカからの浮き球ボールに、セルジュ・ニャブリが反応。62分からピッチに立っていたニャブリはダイレクトでヒールキックを沈め、今季ブンデスリーガでの初ゴールは技ありの一撃となった。

 さらに70分、R・ゲレイロの蹴った左コーナーキックからエリック・ダイアーがヘディングシュート。強烈な一撃はGKロビン・ツェントナーに弾かれたが、こぼれ球をケインが頭で押し込んだ。ケインはこれで今季4度目のハットトリック達成。今季ブンデスリーガでの得点数は「30」に到達したが、データサイト『Opta』によると、ブンデスリーガ1年目の選手の過去最多得点数に並んだという。ブンデスリーガ創設1年目の1963−64シーズンに、当時ハンブルガーSVに所属していた元西ドイツ代表FWウーヴェ・ゼーラー氏が30ゴールを記録していたが、ケインは早くもその記録に肩を並べることとなった。

 後半アディショナルタイムには右サイドのキミッヒが上げたクロスボールからゴレツカがヘディングシュートを沈めて8点目。試合はこのままタイムアップを迎え、バイエルンは公式戦2連勝、ブンデスリーガでは2試合ぶりの白星を飾り、レヴァークーゼンが今節を消化する前にプレッシャーをかけた。一方、マインツはこれでブンデスリーガ3戦未勝利と苦しい状況が続いている。

 次節は16日に行われ、バイエルンは敵地でダルムシュタットと、マインツはホームで浅野拓磨所属のボーフムと、それぞれ対戦する。

【スコア】
バイエルン 8−1 マインツ

【得点者】
1−0 13分 ハリー・ケイン(バイエルン)
2−0 20分 レオン・ゴレツカ(バイエルン)
2−1 31分 ナディーム・アミリ(マインツ)
3−1 45+7分 ハリー・ケイン(バイエルン)
4−1 47分 トーマス・ミュラー(バイエルン)
5−1 61分 ジャマル・ムシアラ(バイエルン)
6−1 66分 セルジュ・ニャブリ(バイエルン)
7−1 70分 ハリー・ケイン(バイエルン)
8−1 90+2分 レオン・ゴレツカ(バイエルン)