バイエルン、マインツに8発大勝! ケインはハットトリック、ブンデス1年目の最多得点記録に並ぶ

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 ブンデスリーガ第25節が9日に行われ、バイエルンとマインツが対戦した。

 バイエルンはブンデスリーガ12連覇を掲げるシーズンを過ごしながら、現在は首位を走るレヴァークーゼンに勝ち点「10」差をつけられている。ブンデスリーガの直近5試合はレヴァークーゼンとの直接対決を落とすなど2勝1分2敗となかなか波に乗り切れていなかったが、5日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグではホームでラツィオ相手に逆転を達成。欧州で取り戻した威厳を国内にも繋げたい今節は、ここまで2勝10分12敗で降格圏の17位に沈むマインツをホームに迎える。バイエルンはジャマル・ムシアラ、トーマス・ミュラー、ハリー・ケインらがスターティングメンバーに名を連ねた。

 試合は序盤の13分に均衡が破れる。立ち上がりの時間帯から良い入りを見せたホームチームは、敵陣右サイドで前を向いたミュラーがアーリークロスを供給すると、ファーサイドで待っていたムシアラはフィニッシュまで持ち込むことはできない。それでも体制を立て直して中央へ送ると、最後はケインがダイレクトで押し込み、バイエルンが先手を取った。

 幸先良く先制したバイエルンだったが、15分にアクシデントが発生。アルフォンソ・デイヴィスがシルヴァン・ヴィドマーと競り合った際にスパイクが顔に入り、頭部へのダメージが懸念されたのか、プレー続行が不可能となる。代わってラファエル・ゲレイロがピッチへ送り出された。

 だが、その直後の20分には再びバイエルンがゴールへ迫る。敵陣右サイド高い位置でミュラーがファウルを受けると、横からスルスルとボールへ寄っていったジョシュア・キミッヒが意表を突くリスタートでクロスボールを入れる。ボックス中央で待っていたケインがヘッドで狙うと、ここは左ポストに嫌われたが、こぼれ球をゴレツカがダイレクトで押し込んだ。バイエルンがリードを広げている。

 マインツとしては敵地で早くも2点ビハインドと嫌な展開を強いられたが、31分にはセットプレーで1点を返す。敵陣中央やや左寄りの位置でフリーキックを獲得すると、ブラジャン・グルダがボールをずらし、ナディーム・アミリが右足一閃。強烈な一撃を突き刺した。

 その後、マインツはジョシュア・ギラヴォギが負傷の影響で一時的に気を失うなどのアクシデントに見舞われ、負傷明けのエジミウソン・フェルナンデスが急きょピッチへ送り出される。前半アディショナルタイムにはグルダが決定的なシュートを放ったものの、決め切ることはできない。

 このまま前半終了かと思われたが、バイエルンは再び“エースストライカー”が輝きを放った。ピッチ中央付近で前を向いたゴレツカが浮き球のボールを送ると、一瞬の動き出しで背後へ飛び出したケインがファーストタッチから左足で沈める。ケインのゴールで再びバイエルンが2点をリードして前半を終えた。

 後半に入ると立ち上がりの47分、バイエルンは自陣でのビルドアップからケインが中央で起点を作り、左サイドへ繋ぐ。待っていたR・ゲレイロがスルーパスを送ると、内側のスペースを駆け上がったムシアラがボックス左でキックフェイントから切り返す。右足で中央へ送ると、最後はミュラーがダイレクトで押し込んだ。バイエルンがトドメの4点目を記録している。

 止まらないバイエルンは61分、自陣右サイドでジョシュア・キミッヒが送ったパスにケインが反応。ピッチ中央付近でボールを引き取ると、そのまま右サイドまで持ち運び、ファーサイドへアーリークロスを供給。走っていたムシアラはカットインから狙い澄ました一撃を叩き込み、バイエルンがリードを広げた。