「INAX」タンクレストイレ「SATIS X」

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 水まわり・タイルの国内事業が100周年を迎えるLIXIL(東京都品川区)が、トイレ自ら掃除してキレイな状態を保つ「INAX」タンクレストイレ「SATIS X」を6月3日に発売すると発表しました。

「SATIS X」は、INAXブランドのフラグシップモデルとなり、汚物といった「目に見える汚れ」と、微生物やハウスダストなどの「見えない汚れ」を自ら落とす機能を搭載。

「目に見える汚れ」には、3方向の水流で、使う度に便器を掃除する「極みトリプル水流」を採用。新設計の便器形状を開発した上で、便器鉢内を3つのエリアに分けて、全エリアを強力に洗うことができます。また、高速かつ広範囲に吐水することができ、水の勢いを維持したまま、汚れを落とすことができるということです。

 一方、「目に見えない汚れ」には、1日1回、自動で出てくる泡で便器内を浸け置きして掃除する「泡クリーン」を搭載しており、きれいさを持続することができます。泡クリーンは、専用アプリかリモコンで任意の時刻を設定することが可能です。

 お尻やビデのノズルまわりも、ノズル本体を従来の2倍以上の強さで洗浄する「ノズルオートクリーニング(パワフル)」、使用後にノズルシャッターを洗浄する「シャッタークリーニング」、背面ライトなども付属しています。カラーは、ブラック、グレー、トープ、ピュアホワイトの4色で、価格は49万7000円〜になっています。

 INAXは、前身となる伊奈製陶が1924年に設立されて以来、100周年を迎えます。同社は「SATIS X」について「100年にわたって培ってきた技術と知見を集結させ、誕生」したと説明。さらに、同社が行った調査によると、トイレの掃除は、風呂掃除に次ぐ面倒な家事に挙げられたといい、調査結果を背景に「トイレ掃除の負荷を軽減し、ゆとりある暮らしを目指す新たなトイレを開発」したということです。

 東京都内で行われた同商品の発表会で、同社のトイレ空間事業部トイレ空間商品部部長の田中伸幸さんは「構想から発売まで約8年。便器をきれいにするための技術が高いハードルとなりました」と述懐。発表会に登壇した同社執行役専務の大西博之さんも、水回り事業のグローバル展開も挙げつつ、「海外事業の成長を引っ張っていきたい」と意気込みを語りました。