『そばうどん 立ち喰い雑賀屋(さいかや) 本店』。京成関屋駅の改札を出て右手を見ると目の前に! | ⾷楽web

●美味しいからあげを求めて東奔西走。“からあげの聖地”・大分県中津市出身の日本唐揚協会認定カラアゲニストが絶賛する立ち食いそば屋の「唐揚げ太麺そば」とは?

 カラアゲニストとして、日々さまざまなお店のからあげを食べ歩くなかで筆者が感じているのが、からあげと麺類の相性の良さ。例えばからあげ×ラーメンはその代表格。スープに浸ったからあげが独特の食感と味わいを生み、美味しさを増幅させてくれます。

 そして今回、ご紹介するのは、からあげ×そばの組み合わせ。取材に伺ったのは、『そばうどん 立ち喰い雑賀屋(さいかや) 本店』です。こちら、実は筆者が以前から通い続けているお店で、近くを通れば必ずと言ってよいほど立ち寄ります。

 その理由は、ここに一度食べたらまた食べたくなってしまう絶品の“からあげそば”があるからです。その美味しさを改めてご紹介しましょう。

蕎麦つゆがしみた衣のとろみがウマすぎるからあげ

券売機で食券を購入。さらにからあげを追加したいときは「トッピング」から選ぼう

『雑賀屋』は京成本線・京成関屋駅と東武スカイツリーライン・牛田駅の間にあります。乗り換えポイントということもあって、ビジネスマンや学生などに大人気です。この日もピークタイムを外したつもりでお邪魔したのですが、次から次へとお客さんが入っては出ていく盛況ぶり。

 店内右手の券売機で購入したのは「唐揚げ太麺そば」(590円)。そばも美味しいので「麺大盛」(100円)もポチります。カウンターで店員さんに渡してしばし待機です。

「唐揚げ太麵そば」。ドドンとのったジャンボからあげでテンション爆上がり

 お待ちかねの「唐揚げ太麺そば」は、ゆうに100g近くはありそうなビッグサイズのからあげがドンとのっかっています。見事なビジュアルです。衣がつゆを吸っているので箸で持ち上げるのもひと苦労。

 しかし食べてみればそんなことはどうでもよくなります。ただただ旨い! ダシの効いたつゆが衣にしみこんで、とろんとした歯ざわり。つゆに浸っているので衣本来のカリッとした食感はありませんが、これが良いのです。

そばのつゆを吸って、からあげも重量感を増していく

 舌の上へやさしく着地したときの官能的なまでの舌ざわりと、間を置かずに訪れる蕎麦つゆがジワッとしみ出す感覚。たまりません! さらにつゆをまとった肉が、ふんわりした食感とともに口いっぱいに広がり、肉の旨みと出汁の旨みがジワ~ンと全身に染み渡っていきます。

からあげの味がしみ出たつゆとそばも絶品!

つるつるの平打ち蕎麦がまた至極の味わい

 そばは太めの平打ち麺で、唇ざわり、歯ざわり、舌ざわりがいずれもツルンと爽快。からあげの味がしみ出たつゆがよくからんで実に美味しいので、筆者はいつも大盛を食べます。つゆも美味しくて「塩分摂りすぎ注意!」なんて怒られても全部飲み干してしまいたくなる味わいです。

トッピングのからあげ2個(1個・190円)。そばとは別にぜひ食べてみてほしい!

 からあげはトッピングで数を増やすこともできます(1個・190円)。今回は2個を別にオーダーして、そのまま食べました。そばにのっていたものとは違い、こちらはシャリッとした食感。ショウガの風味がさわやかで、あっと言う間に平らげてしまいました。

まとめ

一杯590円。至福のからあげ×蕎麦体験ができる逸品

 ちなみに、『雑賀屋』では、からあげの定食も味わうことができます。その他、チキン南蛮やとり天もあったり、幅広さもイイ。近くに行ったときにはぜひ一度立ち寄ってみてください。

●SHOP INFO

店名:そばうどん 立ち喰い雑賀屋 本店

住:東京都足立区千住曙町2-3
TEL:03-5284-9157
営:7:00~23:00
休:1月1日・2日

●著者プロフィール

松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。