粉から打つ、本格的なうどんが手軽な価格で食べられる「丸亀製麺」。昨年11月には新しい取り組みとして、うどんづくりが体験できる「手づくり体験教室」を東京・立川にオープン。そこで今回はなかなか予約が取れないと話題のスポットをESSEonlineの編集部員が取材してきました。

「丸亀製麺 手づくり体験教室 東京立川」でうどんづくり!

この「手づくり体験教室」では、毎日店内で“製麺”を行っている丸亀製麺の実際にお店で使用している材料を使って、うどんづくりの工程を学ぶことができます。

参加には予約が必須。毎月5日の午前中を目途に、丸亀製麺公式ホームページ(以下HP)で次月の予約枠を公開していますが、予約開始日に土日の予約がすべて埋まることもあるそう…。これは、HPに張りついて更新を待たなければ…と思いきや、平日は埋まるまで少し余裕があるようなので、ここが狙い目! 

うどんづくりということもあって、体験できるのは大人…だけではなく、保護者同伴でなんと3歳以上の子どもから参加が可能。親子でも体験することができます。

また、大人は三角巾とエプロンの準備が必要ですが、子どもはオリジナルの制服が用意されているので手ぶら参加でOK。

丸亀製麺の麺職人の証である紺色の制服はもちろん、そのほかにも黄色や緑色など、豊富なカラーバリエーションから選ぶことができます。ちなみに、人気の色は水色かピンクなのだそう。

教室内には、実際に店舗で使用されている国産小麦が棚にズラリ! お店同様にのれんやうどんをゆでる大きな釜もあり、楽しさもありながらもどこか落ち着く空間となっています。

初めてのうどんづくりに「うまくできるか不安…」なんて人もいるかと思いますが、校長の和田さんをはじめとし、スタッフの皆さんが優しく教えてくれるのでご安心を。

ということで、手をキレイに洗ったら早速体験へ。まずは「うどん」からつくります。

想像以上に大変だった、うどんの「生地」づくり… 

机ごとに、鉢とふるい、そして小麦粉の3つがセット。本格的な道具に子どもはもちろん大人もワクワクを抑えられません。

ここでは、“粉”からうどんをつくっていきますが、要所要所で先生たちによる解説や“うどんクイズ”が実施されるので、楽しんで学ぶことができます。ちなみに、うどんの材料は、なんと小麦粉・塩・水の3つのみ。最初の工程は、小麦粉をふるいにかけて粒を細かくしていきます。

ふるいに引っかかった小麦ひと粒も残らないように、ひとつひとつつぶしてさらに細かく…。

すると小麦粉が写真のようなサラサラの感じに! 手触りも明らかに変わり、ひと仕事終えた気持ちになりますが、工程的にはまだ1合目…。

つづいて、ふるった小麦粉に塩水を徐々に加えてまぜていきます。小麦と塩水がまざったところで、まずは手のひらサイズのお団子をたくさん作成。その後、お団子をくっつけて1つの大きな団子をつくっていくのですが、最初こそ工作気分で楽しんでいたものの、こねるごとに弾力が増していく生地に、早くも手の力は限界間近…。

「ついにここまでか…」と諦めかけたところ、和田校長の救いの手が! 慣れた手つきであっという間に生地が丸まっていきます。こうして間近で麺職人の技を見ることができるのも、体験教室ならでは。

プロの力を大いに借りて、素人でも丸い生地が完成。ちなみにこの作業、想像以上に力がいり、お子さんだけで完成は至難の業…。よって、保護者の力が大いに必要になってきますよ。

苦労の末完成した生地は袋に入れ、次の「踏む」工程へ。生地に全体重をかけるので、一気に広がるかと思いきやとんでもない。思いのほか伸びません…。愛情を込めてこねたからこそ、弾力も強く、これはぜひ体験してほしい瞬間です。 

“おいしくなれ”と心を込めてつくった生地は、空気を抜きながら袋をしばって1回休ませます。

ここだけでしか体験できないことが盛りだくさん!

うどん生地の休憩が終了して袋から取り出してみると、生地の表面にツヤが登場。そのなめらかさかは豆腐の表面を彷彿とさせるほど。

このあとは、レクチャーを受けながら丸い生地を伸ばしていきます。伸ばしていると、だんだんメロンパンみたいな形に。そしてここでもとにかく力が必要! 全体重をかけても、休憩を経て弾力がアップした生地はなかなか伸びず…。満足いく大きさになる頃には疲労困憊で明日の筋肉痛が心配になるほど。

こうして苦労してできた生地を最後は切っていきます。実際の店舗では機械を使うそうですが、体験教室では形が特徴的なうどん切り包丁でカット。目安は割りばし1本の細さということですが、均等に切っていると思っていてもこの太さの調整が意外と難しい…。

せっかくなので、ふだんのお店では食べられないようなきしめんのような極太麺を作成! 太さがまちまちでも、ゆで時間を変えて対応してくれるので、キレイな細さにそろえてつくるのはもちろん、完全オリジナルな太さにしても問題ありませんよ。

こうして苦労して完成したうどんは、1組ごとに太さを確認して的確なゆで時間で調理していきます。パッと見でゆで時間が判断できるのは、麺職人ならではのワザなのだそう。

手づくりうどん、できたてはもちもちの食感&うまさ倍増

ゆであがると、見覚えのある“桶”にうどんを入れ、私たちの元へ運んでくれます。

早速実食。でき立てならではのアツアツもちもちの食感が楽しめ、大変な作業を経験したからこそ、うまさも倍増した感じがします。

ちなみに、ゆで時間が長かった極太麺は別皿にて提供。太さを比べてみるとその差は一目瞭然! 食感なども少し異なるので、あえて太さを変えて食べ比べてみるのもおすすめです。

また、今回は割愛しましたが、この体験教室ではほかにも、自分の好きな野菜を組み合わせてつくるオリジナルの「野菜かき揚げ」(ミニサイズ)と「いなり」づくりも体験できます。

数ある天ぷらのなかでも、ボリューム満点なのに、1個180円とリーズナブルな価格で人気の「野菜かき揚げ」。教室でつくるのはミニサイズですが、それでもボリュームは満点。揚げたてのおいしさも楽しめます。

体験費用は1人2200円。2から4名のグループで体験を

体験教室の所要時間は約3時間。この時間だけ聞くと長丁場に聞こえますが、各工程を楽しんで行えるので、体感としてはあっという間。

体験費用は1人2200円。2名以上のグループ体験が基本で、1グループの最大人数は4名まで。子どもが飽きないように友達同士の参加もおすすめです。

なかなか予約が難しい「手づくり体験教室」ですが、親子で楽しめて思い出になること間違いなし! つぎの予約は3月5日。ぜひ予約日に一度HPをチェックしてみてくださいね。

丸亀製麺 手づくり体験教室 東京立川
第1部:10:00〜13:00
第2部:15:00〜18:00

参加人数や当日の進行状況により多少前後することもあり

体験の価格や条件は取材時のものです。