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●1946年創業の欧風料理店『グリルマルヨシ』。大阪の旅で一度は味わいたい名物メニューの「特製ロールキャベツ」とは?

 地上60階建て、高さ300mの超高層ビル「あべのハルカス」や、聖徳太子ゆかりの寺である「四天王寺」など、新しいものと古いものとが共存している大阪・天王寺エリア。再開発で新しいショッピングモールが乱立する中、地元民に長年愛される老舗の名店が数多く残っています。

 天王寺駅前のショッピング施設「ヴィアあべのウォーク」に店を構える、1946年創業の『グリルマルヨシ』は、変わらぬ味で愛され続けている欧風料理店。親子4代にわたって来店する常連さんも多いそうです。

 テレビで何度も取り上げられており、ミシュランガイドビブグルマン2016・2017年に選ばれた有名店。そんな『グリルマルヨシ』の不動の人気メニュー「特製ロールキャベツ」は大阪旅でぜひ味わいたい一皿です。

2つのソースで楽しむ極上ロールキャベツ

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 訪れたのは平日の14:00すぎ。遅いランチタイムにもかかわらず、店内は8割以上埋まっていました。休日は30分以上の行列ができることもあるようなので、予約しておくことをおすすめします。

 平日は全ての料理にライスとスープが付き、ライスはおかわり自由。スープはプラス50円でおかわりできます。

「特製ロールキャベツ」1680円

 待つこと数分でライスとお味噌汁、そしてソフトボールほどの大きさの「特製ロールキャベツ」が登場。上にはカレーソースとデミグラスソースが半分ずつかかっていて、見た目にも美しい。

 この料理は、神戸オリエンタルホテルで修業を積んだシェフが、フランスの郷土料理「シューファルシ(キャベツの肉詰め料理)」をヒントにして作ったのがはじまりなんだそうです。

 早速ナイフで切ってみると、驚くほどスッと刃が入ります。

 国産牛と国産豚の合いびきミンチを1/2個分のキャベツで包み、ブイヨンで4時間も煮込んでいるそう。何層にも重なったキャベツの中には、ジューシーな肉ダネがぎっしり詰まっています。

 上にかかっているデミグラスソースは、一週間かけて作られているのだとか。甘めのサラッとした口当たりで、苦味がほとんどないあっさりタイプです。一口頬張ると、ブイヨンと肉汁が溢れ出してきました。長時間煮込んだことでキャベツも肉ダネもとろとろ。

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 カレーソースは野菜の旨みがたっぷり詰まった深みのある味わいで、あとからジワっと辛さがやってきました。カレーソースもデミグラスソースもどちらも濃すぎないので、しっかりキャベツやお肉の味が感じられます。

 それぞれの味を楽しむのも良いですが、カレーソースとデミグラスソースを混ぜて食べると、深みとスパイシーさが合わさってまた違ったおいしさに。1皿で3通りの味を堪能でき、最後まで飽きずに楽しめる逸品でした。

余ったソースはライスと一緒に

 残ったソースは、ライスにかけて食べるのがおすすめ。デミグラスソースをかけるとハヤシライス、カレーソースをかけるとカレーライスのようになり、もう一品増えたよう。ソースを余すことなく食べ尽くして、お皿がピカピカになるまで完食。大満足のランチタイムになりました。

調査結果

 大阪・天王寺で80年近く愛され続ける『グリルマルヨシ』。名物の「特製ロールキャベツ」はかなりボリューミーですが、たっぷりのキャベツのおかげで意外にもあっさり食べられました。今回ご紹介したメニュー以外にも、タンシチューやシナモンコロッケなど、自慢の料理が豊富なので、気になる方はぜひ足を運んでみてくださいね。

(撮影・文◎安達春香)

●SHOP INFO

店名:グリルマルヨシ

住:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目6-1ヴィアあべのウォーク130
営:月~金曜11:00~15:00(L.O.14:30)、17:00~22:00(L.O.21:30)
土・日・祝 日11:00~15:30(L.O.15:00)、16:30~22:00(L.O.21:30
休:火曜(但し、祝日・お彼岸・お盆期間は営業)