まさに「謎のナンバー」!? 最近よく見る「“英字”入りナンバープレート」車の正体とは! 一方で「使用禁止の文字」も存在?
謎の「アルファベットナンバー」正体は?
最近、走行しているクルマの「ナンバープレート」において、分類番号に「アルファベット」を使用しているものを目にする機会が多くなりました。
これまでは“数字”が使用されていた箇所だけに、初めて見ると「なんでアルファベットが入っているの!?」と不思議に思うかもしれません。
一体なぜ、これらのクルマの分類番号にはアルファベットが使われているのでしょうか。
ひとことで言えば、分類番号にアルファベットが入るようになった理由は、「ナンバープレートに使用する数字の組み合わせが無くなった」ためです。
【画像】「えっ…!」 これが最近「358ナンバー」が人気な理由です(18枚)
ナンバープレートは、地名、分類番号、ひらがな、最大4桁の一連指定番号を組み合わせて、一台一台のクルマを識別しています。
そして一度使用されたナンバープレートの組み合わせは、誤って識別されることを防ぐためにも再使用されません。
そのため、いつかは数字の組み合わせパターンが無くなってしまうのではと心配の声があがっていました。
その懸念どおり、ナンバープレートの数字の組み合わせパターンはどんどん少なくなったうえ、1999年にスタートした「希望ナンバー制度」の影響も受けて使える数字が急激に減少。
「・・・1」といった一桁の数字や、「77-77」など人気の高い組み合わせにおいて用いられる分類番号に限界が生じました。
そこで、2017年に数字3桁の分類番号の下2桁をアルファベットにして、ナンバープレートの組み合わせパターンを増やす制度がスタート。
一連指定番号の人気が高く、従来の数字3桁の分類番号が払底したものから、順次アルファベットが使われるようになったのです。
ちなみに、最初の「アルファベット入りナンバープレート」は2018年1月に東京で交付されています。
好きな「アルファベット」は選べるの?
今のところ、ナンバープレートの分類番号に使用されるアルファベットは、「A、C、F、H、K、L、M、P、X、Y」の10種類。
他のアルファベットについては、数字と見分けを付けるためにも使用は認められていません。(例えば「O(オー)」は「0(ゼロ)」に、「I(アイ)」は「1(いち)」と似ているため紛らわしい)
また現在、“まずは2桁目を数字にする”というルールにもなっているため、例えば「30A」「52F」など3桁目からアルファベットにします。
そして3桁目をアルファベットにする組み合わせが無くなると、2桁目もアルファベットにするといった形です。
ただし、軽自動車はルールが異なるので注意が必要。
軽自動車のナンバープレートの分類番号は、2桁目は数字ではなく「P・X・Y」のいずれかと指定されており、よって「5PA」や「5XC」といった組み合わせになるのです。
このように分類番号にアルファベットが入ったことで、より個性的なナンバープレートになったわけですが、アルファベットが入るのはあくまで「数字が払底した数字」のみ。
つまり払底していない場合は、これまで通り数字3桁の分類番号が使用され、裏を返せば、人気の数字はアルファベットが入る可能性が高いというわけです。
また、この際に使用されるアルファベットは、たとえ希望ナンバー制度を利用したとしても選ぶことはできないため、どの文字が入るかは交付されるまで分からない点も覚えておくと良いでしょう。
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このように、最近目にすることが増えてきたアルファベット入りのナンバープレート。
一見すると特殊なナンバープレートなのかと思ってしまいますが、実際は分類番号が数字3桁のものと同じ一般的なナンバープレートです。
ただし見た目のインパクトは中々のものですので、どうしてもアルファベット入りのものが欲しい人は、あえて住まいの地域で人気のナンバープレートを申請してみると願いが叶うかもしれません。