韓国のユルゲン・クリンスマン監督【写真:ロイター】

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韓国クリンスマン監督は謝罪繰り返す選手とは対照的

 サッカーのアジアカップ(杯)を準決勝で敗退した韓国の指揮官に母国メディアから不満が噴出している。64年ぶりの優勝を目指したが、7日(日本時間8日)のヨルダン戦に0-2で敗戦。ユルゲン・クリンスマン監督のその後の“態度”に対し、韓国メディアは「日本やイランの監督も謝罪したのに」と指摘した。

 韓国メディア「スターニュース」が「なぜ1人だけ堂々としているのか……ソン・フンミンはもちろん、日本やイランの監督も謝罪したのに」という記事で伝えている。

 記事は「サッカーファンをさらに怒らせるのは彼の態度だ」として、8日にクリンスマン監督が韓国へ戻った際の状況を伝えている。クリンスマン監督は帰国時のインタビューで「世論がなぜ悪くなっているのかわからない。私も優勝したかった」とし「アジア杯の4強が失敗だとは見ていない。肯定的に考えている」と前向きな言葉を口にした。

 これを「堂々とした姿だ」と皮肉を込めて伝えている記事は「他の監督は違った。残念な成績に心から謝罪した」として、8強で脱落した日本の森保一監督や、韓国と同じく決勝進出を逃したイランのアミール・ガレノイー監督の敗戦後の言葉と対比させている。

 韓国は敗退後、主将のソン・フンミンが「私に主将として至らぬところがあった」と謝罪。一方でクリンスマン監督は、ピッチ上での笑顔が批判を浴びた。ヨルダン戦でも「衝撃の脱落にも、笑って相手監督とチームを祝う姿を撮られた。同じ時間、同じ場所でソン・フンミンはグラウンドに座り込み、ベテランのキム・ジンスは涙まで流した。クリンスマンだけ表情が違った」と温度差も指摘した。

 記事は「クリンスマン監督は一人で自画自賛。選手たちのせいにして大会を終えた。サッカーファンをさらに激怒させた理由だ」と結ばれている。大会後、2026年北米ワールドカップとその予選に向けて準備を進めるとした指揮官への批判は、しばらく収まりそうにない。

(THE ANSWER編集部)